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そう、母にしてみたら、

家族4人が一緒に居られる事だけで幸せだったんです。




母は10人兄弟の末っ子。

時代が時代(戦中戦後)でしたから、

何人かは病気などで幼い内に命を落としてしまった人も。

それにしても多い方だと思います。

祖母は母が幼い時に、病気で亡くなりました。

母には母親の記憶はかすかにしかありません。

兄弟も多く、とても苦労して育ちました。


苦労した事には兄弟が多い事だけでなく、

祖父がある宗教にのめり込み、

祖父(職人と呼ばれる仕事をしてました)は宗教がらみの仕事をただ同然で引き受けたり、

お布施としてお金がそちらに流れていったり・・・

家族だけでなく、弟子も養っていたため、

家計は苦しさを増すばかりだったようです。


母が生まれたのは戦後ですから、戦中に比べたら、

少しずつではありますが、世の中も豊かになりつつありました。

直ぐ傍に幼稚園がありましたが、母は通う事が出来ませんでした。

当時の小学生はもう革のランドセルを皆背負っていたようですが、

母が背負っていたのは布のランドセルで、

とても悲しい思いをしたようです。



祖父が宗教にのめり込んだ本当の理由はわかりませんが、

明治生まれの祖父は絵を描くことが好きで、テニスを嗜み、

当時としてはとてもハイカラな人だったようです。


最初は役所勤務だったようなのですが、

祖父は5男だったにも関わらず家業を継いだのです。

上の4人は家業を継ぎませんでした。

聞くところによれば、曽祖父にはおめかけさんが居て、

あまり家庭を顧みなかったようです。

そんな事もあり、上の4人はそれぞれ独立し、

残った末っ子の祖父が家を継がざる終えなくなってしまった・・・と。



もう一つの理由として、結核を患っていたため、

戦地へ行けなかった事も・・・関係あるのかも・・・


こうゆう事が宗教にのめり込む原因だったのかな・・・と私の中では、

勝手に解釈しています。

祖父の部屋にはもの凄く大きな祭壇が飾られていました・・・

幼心にも、なんだこの部屋?!って感じていました。

祖父は数年前に94で亡くなりましたが、

毎年、年末年始やお盆など、親族が集まると、

賑やかに話が盛り上がっている最中に、

祖父が必ず宗教の話を持ち出し、

そこから、母の兄弟達の過去の鬱憤が

呼び起こされ、諍いが始まり・・・


本当に行くのが嫌でした・・・

次第に兄弟が一度に集まる事は無くなり、

それぞれがちょっとだけ顔を出す程度になりました。



娘を出産してから半年経った頃、

母の姉から手作りのおもちゃをプレゼントされました。



おもちゃと一緒に手紙が同封されていて、その中に・・・



あなたのお母さんがあなたを産んだ時、

「私は可愛がられたり、怒られたりした事がないから、

どうやって可愛がったり、怒ったりすればいいのか解らない」って言われたの。

私達も当時は自分の生活で精一杯だったから、何もしてあげられなかったからね・・・



母は両親に甘える事も、兄弟に甘える事も出来ず、

甘えると言う事を知らずに母になったんです。

私は母の事を何も理解してあげられてなかったんだって、

今更気がつきました。

妹からはたまに、

お母さんは難しい家庭に育ったんだから・・・って言っていた事も、

いつも聞き流してました・・・



甘える事を知らずに育った母は、

娘がどんな時にどんな風に甘えたいのか・・・知る由も無かったんだと思います。

母にとって夫と娘2人の家族4人が一緒に過ごせる事だけで、

とても幸せだったのです。




母は立派に私を育ててくれたと思います。

(自分で言うのはちょっとこそばゆいですけど・・・)


非行に走る事も無く、

ちょっと心配性だけど、

極々普通ではありますが、

何不自由なく育ててもらいました。


母は家族4人が幸せであるために、

一生懸命愛情を注いでいたと思います。

ただ、私はほんの少しだけ、

私ひとりに愛情が注がれている実感が欲しかったのかもしれません。

甘える事で、自分が特別な存在になりたかったのかも。


母からの手紙を受け取り、

私は母に今まで思っていたこと、感じていた事全てをぶつけ、

母との関係を修復する事が出来ました。

(勿論、今でも喧嘩はよくしますが・・・)


おかげで、娘を出産する時は、

遠慮なく実家の世話になり、

産前・産後と母に思う存分甘えました。


私は母から生まれて良かった。

父と母の子で良かったって心底思っています。


娘を授かり、その思いは更に強くなりました。




今日、両親からカードが届きました。


母からは

生まれてくれてありがとう

命を繋いでくれてありがとう

と・・・



家庭を顧みない遊び人の曽祖父が居て、

宗教にのめり込んでしまった祖父が居て、

小さな頃から苦労して育ち、自分が受けられなかった愛情を家族に一生懸命注いだ母が居て、

そんな母をやっと理解できそうな私が居て、

未来に溢れ、これから素敵な事がいっぱい待ち受けている娘が居る・・・




命は繋がっている・・・



そして、私は今日、

生まれてから34年目を迎える事が出来ました。




※長々とイマイチまとまりの無い文章をつらつらと書きなぐってしまいました。

自己満足ではありますが、こういったことがあって、

命っていろんなところを辿って繋がっているんだなって感じてます。


娘に命を繋げられた事は本当に奇跡だな・・・って思う今日この頃です。