時は流れます。
空気を揺らすこともなく、
なんの足音もなく、
私たちの前を
無表情に、
ただ淡々と
通り過ぎていきます。
人は、
自分にとって、
時は無限のつながりであると
感じがちですが、
川を流れていった水は
二度と戻ってこないように、
人の前を流れていった
時もまた、
決して戻ってくることはなく、
終わりのないものと
思っているうちに・・・。
「この世のすべてに
終わりがあって、
人生にも試合にも
終わりがあって、
いつと知ることは
できなくても
1日1日、1球1球
かならず確実に
その終わりに近づいている。
だから、
きらめくような
生命をこめて、
本当に二度とない
この1球を
精一杯打たねばならない」
(「エースをねらえ」 より)
「なんかやる気がしない」
「また今度でいいや」
「きっとまた機会があるよ」
そう考えて、
だらだらしてしまうこと、
先延ばししてしまうこと、
ありませんか?
私にはよくあります。
だけど、
「自分の目の前にあるものは、
本当に今やっておかなくて
いいものなのか?」
もう一度自分の心に
尋ねながら、
私たちに許されている
限りある時間、
1日1日終わりに向かって
近づいている、
この時を大切にして、
少しずつでも前進しながら、
この手に何かを手に入れながら、
生きていきたいですよね。
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今回もブログをご覧になって頂き
ありがとうございます。
ここからは、
私の28年ぶりのテニス復活
に関するエッセイの続きです。
(→前回の記事はこちら)
「もう一度テニスをやりたい。
あのロジャー・フェデラーのように
自由自在にショットを放って、
コートを駆け回りたい」
そう思い立ち、
無謀にもフェデラーが
使用しているものと
同じラケットを購入した私。
次にしなければならないのは、
「テニスをする場と
仲間を見つけること」
でした。
ネットを調べたら
あちこちにテニスクラブはありますが、
「ここは遠いな・・・」
「ぐえ!?そんなに会費かかるのか・・・」
「なんか規則がいっぱいありすぎだよな・・・」
どれも、
ピンときません。
「どうしたものか・・・?」
空手の指導で町内の自治会館に
来ていた私は指導後に
そうつぶやいた後、
何気なく掲示板に目をやりました。
「おお!!」
私は思わず声を上げました。
私の目の前に
飛び込んできたのは、
テニスに興味の無かった時には
「目に入っていても
全く見えていなかった」
自治会テニスクラブの
会員募集のチラシでした。
人の脳は情報にフィルターをかけて
無意識が必要と判断した
情報のみを認識していくもの・・・
といいますが、
私の脳は、
私の意識の願いに応えようと、
けなげにもその時、
その情報を見つけ出して
くれたのです。
「これだ!!」
というわけで、いよいよ
「復活の時」
が見えてきました。
「疾きこと風の如く」
自治会館で
入会申し込み書をもらい
その場で提出し
会費も入会金も納めた私は、
その週の週末、
フェデラーと同じラケットを持って
さっそうとコートに向かいました。
そしてこんなふうに
コートに立ったまでは
よかったのですが・・・。
(次回に続きます)
【こんなふうにサーブを打てる日は
果たしてくるのか?どうなる?俺!!】