無限に続くとも思える

きらびやかな星の海の中に

無数に存在するといわれる、深い闇。

 

取り込まれてしまったら、

光すらも脱することが不可能な、

底なしの闇

 

ブラックホール・・・。

 

 

先日、乙女座にある

地球から5500万光年離れた

巨大な楕円銀河、

 

M87の中心にある

 

超大質量ブラックホール

 

の写真が公開されて話題になりましたね。

 

 

このブラックホール、

どのくらい巨大かというと・・・。

 

【M87中心部の超大質量ブラックホール】

 

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光すら脱出することのできない

何物をも飲み込んでいく

巨大な重力による墓場、

完全なる闇の世界・・・。

 

 

もしかしたら、

人も自らの心の中にそんな闇を

創り上げてしまうものなのかも

しれません。

 

絶望という名のブラックホールを・・・。

 

 

だけど、

 

天才的な頭脳を持ちながら学生時代に、

筋萎縮性側索硬化症 (ALS)を発症。

 

それでも発症から50年以上にわたり

研究活動を続けたイギリス人の

理論物理学者、

 

 

1963年:

ブラックホールの特異点定理を発表。

 

1971年:

「宇宙創成直後に小さなブラックホール

多数発生する」とする理論を提唱

 

1974年:

ブラックホールは素粒子を放出する

ことによってその勢力を弱め、

やがて爆発により消滅する」とする理論

(ホーキング放射)を発表。

量子宇宙論という分野を形作る。

 

 

等、ブラックホールに関する研究の

発展にも貢献した、

 

スティーヴン・ホーキング博士

(1942-2018)

 

この人の存在を知れば、

 


宇宙空間には巨大な重力場である

ブラックホールが存在するとしても、

 

人の心には絶望という名の

ブラックホールなど存在しない。


そう信じられるかもしれません。

 

 

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"However difficult life may seem, there is always something you can do and succeed at."
 

「どんなに人生が

難しく感じられたとしても、

必ずあなたにできること、

そして成功できることがあります」

(スティーヴン・ホーキング)

 

 

ホーキング博士が患ったALSは

長い間、発症から5年程度で

死に至る病であると考えられていた

そうですが、

 

彼のケースでは、途中で病の進行が

急に弱まり、結果として

 

先述の通り、彼は発症から

50年以上にわたり研究活動を続ける

ことができました。

 

 

とはいえ、元々は健常者であった

彼が体の自由を奪われながら

生きていくことは、

 

とてつもない困難なことであり、

肉体的にも、精神的にも負担が

かかり続けたこと、

 

「もし病気にさえならなければ・・・」

 

といった気持ちと闘い続けたのでは

ないかと想像してしまいますよね。

 

 

それでも、

 

"People won’t have time for you if you are always angry or complaining."
 

「怒ったり、不満を言ったりしても、

人は振り向いてくれない」

 

 

何を言ったところで、

嘆いたり、恨んだり、

怒ったりしたところで、

状況が変るものでもない。

 

 

きっとそう考えて、

研究に没頭したのでしょう。

 

意思伝達のために、

重度障害者用意思伝達装置を使い、

 

コンピュータプログラムによる合成音声を

使ってまで、会話やスピーチを

行いながら・・・。

 

 

"I want to know why the universe exists, why there is something greater than nothing."
 

「私はなぜ宇宙が存在するのか、

なぜ『無』でないものがあるのか

知りたい」

 

 

自分の体でありながら、

意のままに動かすことができない・・・

 

そんな彼を支えていたであろう思い、

 

それは、

 

「何がなぜどうなっているのか」

という宇宙の謎を解明したい

 

という

 

強い思いだったのでしょうし、

 

 

それこそが、

彼にできること、

彼にしかできないこと、

 

であり、

 

彼の心の中に絶望という

ブラックホールを創らせなかった

 

希望

 

という力

 

だったのかもしれませんね。

 

 

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"I try to lead as normal a life as possible, and not regret the things it prevents me from doing."
 

「人生は、

できることに集中することであり、

できないことを悔やむことではない」

 

 

ホーキング博士の

生涯を通しての研究の成果、

 

彼が残した人生の成果。

 

 

それは、

 

宇宙空間に広がる、

無限の闇、ブラックホールの

存在についての理論や、

 

理論的宇宙論だけでは

ないのかもしれません。

 

 

私たちの人生もまた、

決してうまくいくことばかりではなく、

 

 

私たちが人生を生きていく上で

背負っていかなければならないものは、

 

決して自分の望んだもの

ばかりではなかったとしても、

 

 

それでも、

 

絶望という名の重力は

さらなる負の力を産みだし、

連鎖していきながら、

 

いつの間にか、自分の心の中に

ブラックホールを創り出す

ということを知って、

 

 

思い通りにならないものを

嘆くのではなく、

 

人には必ずできること、
成功できることがあると信じ、

 

自分が好きなこと、

知りたいこと、

極めたいと思うこと、

 

それらに集中していくこと。

 

 

それが

自分がすべきことと信じて

何があってもやり抜いていくこと。

 

 

 

それこそが、私たちが

ホーキング博士の生き様から

学べることではないでしょうか。

 

 

そして、

ホーキング博士がそうしたように、

 

 

私たちも私たちの心の中に

無限の大宇宙を創っていきましょう!!

 

 

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【こちらの記事も是非どうぞ】

思考と行動、そして事実 / ニュートンの世界 II

 

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先日写真が公開された、

 

乙女座にある

地球から5500万光年離れた

巨大な楕円銀河、

 

M87の中心にある

超大質量ブラックホール

 


その質量は太陽の65億倍、
リングの直径は約1000億km

(太陽から、太陽系で最も外側を

公転している海王星までの距離は
45億kmです)

と推定されるそうです。

 

 

とてつもない規模の大きさですが、

そのブラックホールですら、

 

宇宙全体から見たら

点にすらならないもの・・・。

 

 

そして、

 

私たち人類が頭の中に思い描き、

心の中に感じることができる世界は、

 

そんな大いなる宇宙の星の海すらも

凌駕する大きさの世界・・・。

 

ホーキング博士は、

そう私たちに教えてくれていますよね。

 

【M31 アンドロメダ銀河の星の海】