フクジュソウという花をご存じでしょうか?

 

漢字で書くと

「福寿草」

 

その名の通り幸福と長寿を意味し、

幸せを招く花とされているそうです。

 

 

そして

 

時間までもが凍り付いたかのような、

雪国の長く厳しい冬。

 

一面枯れ野と雪で覆いつくされた

モノトーンの冬の世界の中で

 

その終わりに真っ先に咲き、

春の訪れを告げてくれる花です。


 

春先の出会いと別れの季節に

人々の万感の思いと共に咲き誇る桜、

 

五月雨の季節に

色鮮やかに咲き、そして芳香を振りまくバラ、

 

夏の盛りに

太陽に向かってまっすぐ力強く伸びるヒマワリ。

 

 

どれも魅力的ですが、

 

凍てつくような寒さの中、

冷たい雪と氷を割りながら咲く

フクジュソウの姿に

 

強さ、厳しさ、そして優しさを

感じるのは私だけでしょうか。

 

この花にはさらに別名もあるそうです。

 

 

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強く、厳しく、そして優しく咲く

 

冬の花

 

といえば・・・

 

 

「冬の華」

 

という高倉健さん主演の映画がありましたが、

 

高倉健さんは、

まさしくこの映画のタイトル通りの

人柄だったようです。

 

 

彼は日本を代表する押しも押されぬ

大俳優であったにもかかわらず、

 

映画の撮影現場では常に

 

監督やプロデューサーに対してはもちろん、

 

若い新人俳優やスタッフにも

丁寧にお辞儀をして

敬意を払ったそうです。

 

 

それは、

 

自分が主役として輝けるのは、

自分と一緒に働くスタッフ、

共演者からエキストラまで、
全ての人のおかげ・・・。

 

そんな

彼の周囲の人たち全てに対する、

感謝と謙虚さ。

 

その気持ちの表れであり、

 

 

常に変わらなかったその姿勢は、

「自分を律する」

という彼の

 

自分自身に対する厳しさ

から来ていたのだと思います。

 

 

スクリーンに姿を現すだけで

一瞬でその世界の雰囲気を変える存在感、

 

人はそれを「華」と呼ぶのでしょう。

 

寡黙で常に自分に厳しい姿勢。
 

他人を大切に思い礼儀を尽くす

「礼」の精神。

 

 

彼の存在、それこそが

 

「冬の華」

 

だった・・・。

 

 

そう思い、私も

 

「人として常に見習っていきたい。

彼のように生きたい」

 

そう思っています。

 

 

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武田鉄矢さんが

映画に初出演した際に、

 

高倉健さんから向けられた、

優しさについての話 等を

ご紹介したのがこの回です。

 

よろしければご覧下さい。

 


 

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高倉健さんを思わせる

 

「冬の花」

 

フクジュソウは春を告げる花の代表

と言われるため、

 

別名、元日草(がんじつそう)とも呼ばれ、

1月1日の誕生花にもなっているそうです。

 

 

もうすぐ

フクジュソウの日ですね。

 

皆様にとって

来年もいい年となりますように。