このところ、学生スポーツの指導者の在り方が
テレビやネットで日夜問われていますね。
一方で、
「どうすれば人は育つのか?
夢や目標をかなえてやれるのか?」
「人の才能を引き出し、伸ばしてやるために
指導者はどう在るべきなのか?」
悩まれている方もいるかもしれません。
そして私もその一人です。
そんな私たちには、この人の言葉が、
一つの方向性を示してくれるかもしれません。
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「目標を数字や言葉にしようとすれば、
嫌でもよく考えます。
何度も目にすれば深く浸透しますし、
目標への達成意識も強くなります」
「選手自ら
『ああしたい』
『こうしたい』
と発信することで自立心が生まれ、
壁にぶちあたっても
『できる理屈』
で解決できるようになる」
「どうすれば夢が実現するか?
できる理屈を積み上げていく、
その繰り返しですね」
「個別練習を週に3回取ることで
毎回異なる状況下で走る陸上選手にとっては、
自ら考え戦略を練ることが可能になる」
・・・・
今回は、
青山学院大学 陸上競技部・長距離ブロック監督の
原 晋 さんの言葉を御紹介しています。
青山学院大学を
箱根駅伝での常勝校に育て上げた
彼のスタンスは、
選手自身に自分がどうなりたいのか、
まずは考えさせ、口にさせる。
自ら考えさせ、
「できる理屈」
を身につけさせる。
ということのようです。
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「コミュニケーション力を鍛えることが大切」
「ただ黙っておとなしく言うことを聞いている子じゃなくて、
コミュニケーションが出来る子がいい選手になる。
陸上はどうしても個人プレーになりがちなんだけど、
いま、あえて全体ミーティングで、
“それじゃだめだ”
ということを言っています。
世の中に出たら、
ただ自分だけが走ればいいわけじゃないんだからなって。
だから陸上選手は会社の中で出世しないんだよってね」
原さんの言う
「コミュニケーション力」
それは、
自分自身と対話し、
その回答を見つけ、明確なものとし、
それを
他人が納得できるような言葉にして
伝えることができる。
そういう力なのだと思います。
確かに、そこまでできれば
自分が何をしたいのか、
何をすべきなのか、
そのために、
他人にどう働きかければいいのか、
が明確になりますね。
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「(教え子のモチベーションを上げるには?)
どんな小さなことでもいいので成功体験を
作ってあげることですね」
「小さな成功体験を積み重ねることで自信がつき、
それがゆくゆくは大きな成功につながる」
「(選手に半歩前の目標を書かせる理由は?)
できる理屈で、できることをやらせて、
半歩が何回も行くと
10歩も20歩も30歩も先に行っている」
・・・
そして大切なことは体験させること。
小さな体験でもいいので何度も繰り返させること。
自分の夢や希望が妄想や絵空事ではない。
いま取り組んでいる、この行動の先に、
自分が望む未来があることを
実感させ、信じさせること。
指導者自身が、まずそれを信じていること。
それが結果を出す、
「人に夢をかなえさせる」
指導者の条件。
そしてそれは、
私たちが
自分自身の夢を実現するために
自分自身に対してやっていくべきこと。
そう、私たちの
夢を実現する方法。
それも示してくれていると、
私は思います。
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