夜中にトイレに行きたいと起き上がろうとすると、
立てない……
くらくらする……
なんとかなんとか立つと狭い山小屋で頭をうつ……
トイレは一旦外に出ないといけない。
手すりはなく、山小屋側に寄らないと崖から落ちる。
まっすぐ歩けない……苦しい……ヤバい……
とりあえず持ってきてたロキソニンを飲んだけど……
あとで見たところ、バファリンはいいけど、とか。
持ってきてた酸素缶も意味があるのかないのか。
そしてまた寝る……………………
朝5時頃、
スタッフが声をかけてまわる。
「御来光の時間です。貴重な時間なので是非ご覧下さい。」
本来なら、夜中に出発して山頂で見る予定やった。
それは到底できなかった。
頂上とは標高にして200mほどの差。
正直景色は変わらないやろう。
見たい……
せめて写真を……

すごいなぁ……
雲海や……
立つのもやっとやけど、この目で見た。



そこから1時間後、
6時チェックアウトらしく、退出を促される。
いや……登ったり下ったりするどころか、立てない……動けない……
どうしよう……どうしよう……
タクシーを呼べるわけもなく、
ヘリなんか呼べるわけもなく、
高山病は標高を下げるしかないと聞いてたけど、動けない……
山小屋のスタッフもどうしようもないやろうけど、
出てくださいとしか言わない。
もう一泊するとしても一旦出ないといけないかもしれないし、
こんなことになると思ってなかったからお金もそんなに持ってきてない。
どうしよう……
もうその崖から飛び降りて遺体となったら収容してくれるか……なんて、
もうどうにかなってた。
偶然にも富士山の山小屋の中でここだけは3時間3000円で休憩ができるとのこと。
少し眠って、
9時。
トイレに行くとさっきよりはましになってた。
さっきほどふらふらせず歩けた。
とりあえず準備を……








