AV「着エロ」レビュー(二〇〇二年〜)
最初はブルセラ系の雑誌でグラビアタレントとしてデビューし、途中からAVに転向する流れを「大いなる前フリ」などと言ったりする。こういうことが起こりやすいのは、そもそもAV女優とグラビアアイドル両方を抱える芸能事務所が多く存在するからで、着衣のまま人気が出ればそのままアイドルとして、それほど人気が出なければ脱いでAVへ行くことになるが、その中間に位置するのが「着衣エロ」略して「着エロ」系のグラビアモデルだ。インリン・オブ・ジョイトイの活躍などにより二〇〇二年頃から注目され始めたそうで、児童ポルノ規制の影響から着エロ女優の低年齢化も進んでいたが、喰いこみの激しい極小水着でバナナを咥え練乳を浴びせかけられたりする内容は卑猥すぎるとして発禁もしくは摘発に至ったケースもある。ヌードより着エロの方が好きなユーザもいたりして、元AV女優の逆参入や有名芸能人の過激路線も増え、今や一大ジャンルとして定着した。(400字)
※批評誌『新文学04 現代文化のセクシュアリティ/原発事故へのアクション』寄稿レビューと同じです。
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