いつも災害への注意を書いている私ですが、昨日、思いっきりゲリラ豪雨に見舞われてしまいました
雨雲レーダーをチェックし、「よし!近くに雨雲はない!」と確認してから買い物に出かけたというのに、スーパーを出た途端、滝のような土砂降り
傘は持っていましたが濡れなかったのは首から上だけでした
で、いつ来るんだ?とヤキモキしていた台風10号ですが、大量の雨をもたらしてあちこちで水害が発生していたようです。
大きさの割に気圧が980hPaだったのを見て、風よりも雨の方が心配だなとは思っていたのですが、一部では突風や竜巻も発生していたようなので、最近の台風というのは本当に動きが分かりにくくなっていると思います。
水害が発生すると、いつも床下の泥かきなどの作業が発生します。
私たちも、何度かそういった泥かき作業をしてきたので、そういった水害に使えそうなものをボチボチ紹介してきたわけですが、今回は私たちが10年以上愛用している商品を紹介したいと思います。
大雨が降って避難をする場合でも、また大雨の後に片付けをする場合でも、絶対にあった方がいいのは「長靴」です。
私は東日本のボランティアに行き始めた当初から「野鳥の会レインブーツ」を愛用しています。
というか、この長靴がなければ多分ボランティアには行けていなかったんじゃないかと思うくらい、私たちの活動には必須のアイテムになっています。
14年前、テレビに流される悲惨な映像を見ながらボランティアに行くことを考えた私ですが、一番ネックになったのが長靴でした。
ボラ作業に長靴は必須だったのですが、普通の長靴は大きくて、持って行くのが大変だったんです。
泥だらけになった長靴でバスに乗り込むのもNGなので、スニーカーと長靴は両方持って行く必要がありました。
でも、普通の長靴だと大きすぎてリュックに入れると他に何も入らなくなってしまいます。
最初の頃は日帰りボラだったので今よりはるかに荷物は少なかったんですが、それでも普通の長靴をリュックに入れるのは無理がありました。
そんな時に知ったのが、この折りたたみ出来る「野鳥の会レインブーツ」です。
なんだか完全に野鳥の会の回し者のようになっていますが(笑)折りたたみが出来るというのは本当に当時目から鱗だったんです。
この長靴の便利なところは折りたためるだけじゃありません。
細身で簡単に脱げないため、泥の中に足を突っ込んでも脱げることがありません。
というか、脱ぎにくいためかかとの部分についている突起を反対の足で踏んで足を引っこ抜く必要があるというキツさです。
元々、湿地帯などで野鳥を観察するために開発された長靴なので、あえて簡単には脱げないようになっているわけです。
さらに、履いたあと履き口のゴムひもを引っ張って口を締めることも出来ます。
簡単には脱げない仕様になっているんです。
※おかげで作業後に脱ぐのが大変です(笑)
よく「避難所に行くときは長靴はやめましょう」と言われるわけですが、それは普通のスポッと脱げるタイプの長靴であって、このレインブーツは脱ぎたくても簡単には脱げないので避難時に履いていくのも問題ないと思います。
かなりきつめにひもを縛らないと結構スニーカーも脱げやすいですからね。
そういった性能と見た目がロングブーツのようでオシャレという理由で、この野鳥の会レインブーツは音楽フェスでも必需品になっているんだそうです。
行ったことがないので良く分からないんですが、野外のフェスだと芝生が雨や夜露でグチョグチョになっていることも多いらしく、可愛い長靴は女の子に大変人気だという話を聞いたことがあります。
以前、音楽フェスに行っている会社の女の子に聞いた話ですが、このブーツは暑い時は上の柔らかい部分を折りたたむことが出来るため、フェスなどではショートブーツのようにして履いている人も多いということでした。
っていうか、私がボラで使おうと考えているより前に、若い子たちは音楽フェスで使っていたということです。
しかし、この長靴はちょっと人には薦めにくいところがあります。
それは、タイトなぶん足に合わせるのが結構大変ということです。
キツイというのは履くのも大変ということなので、サイズを間違えるとそもそも履くことが出来なくなります。
基本的に、足のサイズにピッタリの大きさを選ぶと入りません。
足の部分は大きめになっているのでピッタリサイズでも入ると思うのですが、足首とふくらはぎが入らないのです。
私の足は23~23.5くらいなので最初はSを買ったんですよ。
それで当初はピッタリだったのですが、数年たつうちに年齢による体型の変化できつくなり、今はMサイズを使用しています。
それでもふくらはぎのサイズが37cmと今でジャストサイズなので、これ以上(横に)成長しないようにしないといけません(笑)
友人達はふくらはぎがきついということで、最初にMを使っていて今は二人ともLを使っています。
足の部分が大きかったとしても足首とふくらはぎが細いので脱げることはもちろんありませんし、むしろ大きいことで鉄板インソールなども無理なく入るので、そこはどっちをとるかですね。
まあ、私がこれを長らく紹介しなかったのは、サイズ選びが難しいということの他に、管理が大変ってこともあるんですよね。
コンパクトに収納できるということは履いた後は洗って乾燥させる必要があるので、それを面倒臭がる人にはまず無用の代物になるというわけです。
そこは普通の長靴と違って、履いたあと放置していれば自然と乾燥するということはないので…。
なので私は、ボラ作業が終わった後はきっちりと洗います。
中に敷いているステンレスの中敷きも外し、ごくごく薄めた洗濯洗剤を使って中も外もジャブジャブと洗います。
靴底に着いた泥もブラシを使って丁寧に落とします。
その後、丸めた新聞紙を入れて立て、紫外線が当たらない場所で2~3日乾燥させます。
手を入れて完全に乾燥したのを確かめたあと、長靴をクルリと丸めて収納袋に入れるわけですが…。
マジでスニーカーと同じくらいのサイズになります。
もちろんスニーカーより重いんですけど、これだけ小さくなってくれると2~3日分の荷物をつめたリュックにも入ってくれるので大助かりです。
とはいえ、私がボランティアに行こうと考えた頃と違って、今では多くのメーカーが折りたたみ長靴を販売しているようです。
きっと、夏フェスの需要だけじゃなくキャンプブームも関係あったのかもしれませんね。
いつも私たちの長靴を「いいなぁ」と言っていたボラメンバーの方も、先日「ワークマンでも折りたたみ長靴売ってた~!」と言って見せてくれました。
ワークマンは流石の低価格で、どうやら3000円程度だったそうです。
ただ足首のちょっと上の方で畳むため、野鳥の会ほど小さくはならないと言っていました。
それでも普通の長靴よりはかなり小さくなると思うので、少し涼しくなったらまたワークマンに行って、使えそうなものを探しに行きたいと思います。
ま、長靴なんてそうそう使うことはないわけですが、たまに台風のロケなどでレポーターがこの長靴を履いているのを見るとニヤリ としちゃいますね(笑)
これから親戚の家に泥かきのお手伝いに行く予定のある方(笑)
ぜひ折りたたみ長靴というものを頭の片隅においてください。
洗うの大変ですが、便利ですよ
以上