先日、石川県にボランティアに行った時、当初の予定から変わって「農業支援ボランティア」に行くことになりました。

 

災害にあった方々のお手伝いをするというより、災害により人間が減り、一気に過疎化が進んで人手不足になっているといった、そんな様子でした。

 

この時期の農家さんにとって、草刈り作業はほぼエンドレスな闘いです。

私たちは毎年福島の飯舘村で草刈りをしていますが、このシーズンはどこも草刈りの人手を必要としているわけです。

 

 

というわけでワゴン車に乗ってやってきたわけですが、私はここがどこなのか良く分かっていませんでした。

後で知ったのですが、どうやら輪島市と能登町の真ん中あたりにある「当目(とうめ)地区」と呼ばれる場所でした。

 

 

 

内陸にある当目地区は、とにかく自然が豊かで手入れの行き届いた田んぼが広がる大変美しい場所でした。

 

 

こうやって見ると良く分かりませんが、手前が草刈りをした畔(あぜ)で、その奥に田んぼがあります。

 

横から見るとこんな感じ。

もう、見渡す限り、緑!緑!緑!で大変気持のいい場所です。

 

 

手前は刈り終わったところで奥はこれから刈るところです。

 

眼が悪い私は視野が狭く距離感もとれず、仮払い機を持つと歩く凶器になりそうなので草刈りは友人たちに任せ、熊手を持って畔の下を流れる用水路に落ちた草を拾い上げます。

 

大きな熊手を持っている自分の姿が思いっきり猪八戒(ちょはっかい)で笑ってしまいましたよ笑い泣き

 

草刈りの戦力にならなくてごめんね。

でも、腰をかがめて用水路をすくうのは今までで一番腰に来たのよ~爆  笑あせる

 

 

 

 

 

それにしても驚くのは、こういった場所はとにかく水が豊かだということ。

 

飯舘村もそうなんですが、低い山があるだけなのに道の左右の用水路に常に水が流れているんですよね。

そんなに雪が多い地域ではないそうなんですが、それでも尽きることなく山から綺麗な水が流れているんです。

 

日本って本当に自然が豊かですよ。

ってゆーか、人間が手をかけなければあっという間に草に覆われてしまうのが日本という土地なんでしょうね。

 

 

こんなに自然が豊かなんですから、その気になればどんな作物も育てられるしもっともっと収穫量を増やすことも出来ると思うんですが、いかんせんそれをやるには人手が足りないというわけで…。

日本は耕作地がないわけじゃないんですよ。

ただ、後継ぎがいなくなった耕作放棄地がどんどん増えていっているということなんです。

 

 

この日は炎天下というほどではない薄曇りの天気だったんですが、それでも暑かったです。

友人はかなりひどく足がつっていたようなので、水分とミネラルがちょっと足りなかったのかもしれません。

 

2週間前には飯舘村で草刈りをしていた私たちですが、暑さは本当に大変です。

これを毎日されている農家の方々には本当に驚くばかりです。

 

 

 

 

最後に、当目地区の区長さんからお礼として「当目米」を1kg頂きました。

 

 

本当はね、荷物を減らすため水を持って行くのも減らしていたのでお米を持って帰るというのはちょっとためらうところもあったんですよ。

 

でも、当目のコシヒカリはなんと1kg800円だっちゅーじゃないですか!チュー

 

私、いつも2kgで1100円くらいのお米を買っているので、それに比べたらチョー高級米ですよ。

ええ、有難くいただきますわラブ

 

 

ということで、とりあえずお礼として宣伝もしておこうと思ったわけですが、ふるさと納税の返礼品でもすぐに無くなっちゃう人気のお米のようなので、石川以外で目にすることはないかもしれませんね。

 

 

 

 

 

でも、なんというか、ちょっと逆説的ではあるんですが、災害がなければ能登に来ることは無かったかも知れないし、能登に来なければ能登半島の海の美しさや山の緑に感動することも無かったんだろうなと、ちょっと感慨にふけってしまうところもあります。

 

災害はないにこしたことはないけれど、それでもそこに行って良かったと思えるのは嬉しいなと思いますね。

 

 

日本は災害の多い国で、今も大雨によって不安な夜を迎えている地域があると思います。

 

石川県で山の整備をした時、山のあちこちに亀裂が入っているのを見ました。

っつーかその亀裂に足がハマりましたショボーン

あれは地震によるものか大雨によるものかわかりませんが、どんな山も崩れる恐れはあると頭に入れていた方がいいと思いました。

 

災害から身を守るには自分の判断だけが頼りです。

都会にいると忘れてしまいますが、日本の80%は森林です。

 

自然は美しく、そして恐ろしいということを、少しだけ心に留めておいて欲しいですね。

 

 

 

以上