暑くて買い物に行くのも憚られる昨日は、家事をしながらCSでDOIを見ていました。
で、今日は地上波でもダイジェストが流れていたので、録画してざっくりと見させてもらいました。



DOIをCICのショーだと勘違いしている人もいるようですが、DOIはCICがスケ連に委託されてやっているショーです。
メダリストオンアイスと同じ様な感じ?

元々、オフの間にショーに出た選手は次のシーズンの成績が良かったということで、選手に少しでもプログラムを披露する場を作ってあげようとして作られたショーです。


なので、基本的にはこれから成長する選手がメインです。



去年、結弦くんがDOIに出演が決まったことでチケットは争奪戦になっていましたが、参加は義務じゃありません。
海外拠点の選手はパスすることももちろんあります。


DOIは基本的に、なかなかアイスショーに呼ばれない若手による新プログラムのお披露目会的なイメージがあったんですが、最近は他のショーで忙しくしているトップ選手も普通に参加していますよね。


これから頑張らなきゃいけない若手と、その若手を引っ張っていかなければいけないトップスケーターが顔を合わせる数少ない機会。
それがDOIのコンセプトだと思いますので、プロの演技を求めちゃいけません(笑)

出来たばかりのプログラムの場合の完成度は、まあ目をつぶってやってください。




で、ざっくり見た感じの印象だけ書いていきたいと思いますが、まず一番驚いたのは佐藤駿くんです。

肩の手術をしていたと聞いたので回復までもう少しかかるかと思っていたのに、すっかり良くなっていたみたいで、しかも以前よりずっと滑りが洗練されていた感じです。

去年の全日本のあたりまでは、凄く上手くなっていたけどまだ「頑張ってる感」があったんですが、今回のプログラムではそういった若さが無くなり、シニアの落ちつきが出てきた感じです。

ちょっと駿くんは下回りのところがあるので、新ルールでどんな評価をされるのかはまだ分かりませんが、これからじっくり成長していって欲しいですね。



印象が変わったと言えばさかもっちゃんもですね。

今までのさかもっちゃんはジャンプに注力するあまり、上半身や腕の使い方が雑なところがありましたよね。
FaOIで荒川さんと並んで滑るとアームズの表現が全く違って、腕に神経が行っていなかったように見えました。

今回のプロは激しく動くことでその雑さをカバーし、それでいて女性らしさがあったので、滑り込めればいいプロになるなあと思いました。



ショーマの「グラビティ」は初めて見たんですけど、う~ん…なんというか印象が薄かったですね。
振付けランビなの?

う~ん、前回のボレロは始めて見た時は「滑り込んでジャンプがハマれば代表作になるかも」と思ったんですが、滑り込むにしたがって印象的な部分が削られていった感じがしたんで、今回は最初から削られそうな振付けは省いたのかな?
なんか、本当に印象が薄かったですね。


反対に鍵山くんはいいプロだなと思いました。
ちょっとネイサンっぽい雰囲気で個性的という感じはしなかったんですけど、さすがにシェイリーン。特徴的な振付で印象に残る感じがしました。


弾丸小僧の佳生くんは、まだちょっとプログラムに振り回され中ですね。
ジャンプのタイミングがまだつかめてないのかな?
まあ、あのスピードだとショー用の小さなリンクに合わせるのも大変だと思いますが、そこはこれから練習で徐々に慣れていくところでしょう。



ネイサンは今季は学業専念?
だとしたらすでに4回転の練習はしてないのかもしれないですね。

で、アメリカからクワドゴッドを自認するマリニンくんが来ましたけど、これはあれかな?
日本のスケート連盟が、日本の若手に「同年代で実質的にライバルとなる選手」を直に見せることで、日本選手にやる気を出させる意図があったのかな?

日本人選手は、果敢に4Aを跳ぶマリニンくんを「おお~~」なんて言って見学していましたが、「おお~~!すげ~!」で終わっちゃダメなんですよ。
「自分もやらなくっちゃ」と思わないとね。

マリニンくんは結弦くんと違って、若くて靭帯もピチピチ(笑)なので、ガラスの足首の結弦くんより4Aを跳ぶ条件はかなり良いと私は思うんです。
で、マリニンくんは結弦くんの映像を見て研究し、結弦くんはきっとマリニンくんの映像を分析してると思います。

マリニンくんのジャンプは足が真っ直ぐで、結弦くんやハビのような細い軸で回っていましたよね。
日本の選手達にも参考になると思いますよ。


せっかく勉強になる選手を呼んでもらったんですから、吸収できる部分は吸収して欲しいですね。
つーか、日本のテレビの4A煽りはマリニンくんに悪いわ。
無理させて怪我でもさせてしまったら申し開きが出来ないんで、そこは余り煽らないでやって欲しいですね。

彼からどんな影響を受け何を吸収したのか、それが分かるのは新シーズンに入ってからです。

これからのフィギュアを盛り上げるため、頑張って欲しいですね。



以上