先週の土曜日、いつも一緒に行っている友人は稲刈りボラに行ってしまったので、一人でJOに行ってまいりました。

いつもならチケットは事前に買っておくのですが、今年は9月に出費がかさんでいて行くかどうか迷っていたので、結局当日券を買って行くことに決めました。

あの大きな会場がいっぱいになるはずはないので、当日券は絶対に売っているのです。
私はハビとトゥルソワが見たかったんです爆  笑

11:30開場、12:30開演ですが、11:20に家を出ても余裕で間に合います。
本当にスーパーアリーナは近くて便利ですニヤリ

で、新都心駅に着くと、なんだかいつもと全然客層の違う方々が大勢スーパーアリーナに向かっていきます。

ん?
何か他のイベントもやってるの?

去年、スーパーアリーナ前のけやきひろばで肉フェスをやっていたので、今日もそれかな~?と思っていたら、何と皆さんそのままスーパーアリーナに並んでいくじゃありませんか!

マジ?
どう見てもいつものフィギュアの客層と違うんですけど~!

明かに男性客が多いです。
おじいちゃんおばあちゃんも多いです。
というか、ぶっちゃけファミリー客がメッチャ多いんです。

何年か前に、明らかに事務所からタダ券貰った感じのモデル風の方々を目にしたことがありましたが、今年は何か、木下がファミリー向けのキャンペーンでもやったんでしょうか。
お馴染みの大きな荷物も持たない、明らかにシロートさんといった方々が大勢来ていたようです。

これは今日は混んでいるかも…と思いながら当日券売り場に行くと、なんと誰も並んでいません!

あれ?もしかして当日券ないの?
と売り場の前をウロウロしていると、中から「当日券をお求めの方ですか?」と声をかけられてしまいました(笑)

全然売ってるじゃん。


席に着くと、やはり全体に席は埋まっています。

去年はまっちー引退で、それまで見たことがないくらい満席になったんですよ。
それ以前は300レベルの席は1/3くらい空いているのが普通だったので、これはほぼ満席と考えていいと思います。

300レベルの席の後ろが少し空いていますが、まあそんなもんでしょう。

というわけで、セレモニーはすっ飛ばし男子から。



ラトデニくんのプロは、ギターの音が印象的なプロです。
しかし、2本めの4回転ジャンプが決まったあたりからちょっとスピードとかが全体的に落ちてきた感じです。

スピナーであるはずなのに、ラストはその肝心のスピンでもヨレっていたので、4回転はやはり負担が大きいんでしょうね。


ヴィンスのプロはいいですね。
曲的には前回の方が好きですが、今回のも全体にヴィンスには合っていると思いました。

セレモニーに出てきた瞬間「ちょっと大人になったかな?」と思ったんですが、北京五輪に向けて人気が出るかもしれないですね(笑)


コーシローは、やっぱり背が高くなりすぎて、少しまだ身体がコントロールできていない感じです。

とはいえ、JOに出てくる男子なんていつもこんなもんです(笑)
「仕上がってねぇぇ!」と何度思ったことか!

女子に比べて男子はこんなところで仕上げていたらシーズンが持ちません。


そしていつも「仕上がってねぇぇ!」と驚かせてくれていたハビ!(笑)
今回も仕上がっていませんでした笑い泣き

いや、引退したんだから仕上げる必要はないんですけどね。

なんか、クリケで新しいプログラムを作ったと聞いていたのでそれを披露してくれるのかと思ったらまさかの「セビリアの理髪師」!

いやあ、このプロ好きだったので、それはそれで嬉しかったです。


思えばこれを始めて披露したのもJOでしたよね。
あの時もコロンコロンとコケていたような記憶があるなぁ(笑)

ただ、やはり引退したということで、ジャンプのキレというか身体のキレが無くなった感じですね。

ジャンプの軸の速さと真っ直ぐさは今でも本当に美しいんですけど、元々スピードのある選手ではなかったですからね。

ハビの身体能力なら、仕上げていけばまだまだイケるでしょうが、新しいアイスショーを立ち上げたり、やっていることはたくさんあります。
また来年、元気なところを見せて欲しいなと思いますね。



で、ショーマの新しいフリー。

大人しめの曲ということは知っていましたが、私的には今ひとつピンとこないプログラムでした。
印象に残る部分がなく、シンプルすぎる感じ。

それと気になったのは、ジャンプがすっかりシニアに上がりたての頃の形に戻ってしまったなぁという部分ですかね。

低く跳んで早く回って一か八かで降りる、フリーレッグはスレスレ、みたいな感じでしょうか。

まあ、シニアに上がりたての頃が一番上り調子だったから、どうしてもそのイメージが残っているのかもしれませんが、着氷姿勢に無理があるんですよね。

着氷姿勢のせいかコンボもつけられず、今回もコンボは1本のみ。
随分と前からコンボのセカンドをつけられていませんが、2本のコンボを捨てると、それだけで5点は失うので何とかした方がいいと思います。

スケーティングで魅せる前に取れるところで点数を取らないと、マジでこれ以上点数伸びないと思いますよ。

とりあえず、今まではシーズン初戦でピークを上げて、試合間隔を詰めてピークを維持する戦法だったかと思いますが、これからは少しずつピークを上げていく形にして欲しいですね。



で、ネイサン。

決して全て完全な着氷というわけではなかったけど、それでも転ばないのは立派ですよ。

最後に3A失敗した時は「あれ?3Aは克服したんじゃなかったの?」とちょっと笑っちゃいましたが、それでも「今年もまたノーミス続けるのかな〜?」と感心しちゃいました。

プログラムも印象的な動きも盛り込んでいて、きっちり点数を取りにいける内容です。


しかしあれだ。
ネイサンはこれから先全部ラストはあのポーズで行くのかな?(笑)
なんかデジャヴっちゃいましたよ(笑)



それともうひとつ、ネイサン、ヴィンス、ショーマの3人は衣装がテキトーすぎる!

ワクワクしないぞー!チュー



で、女子はいつもJOからきっちり仕上がっています。

毎年、男子のグダグダ演技を見た後に女子が出てくると、ああ、やっぱりフィギュアは女子のスポーツよねぇって思っちゃうわけです。



そんな中、一番感動したのはさっとんのプログラム。

「シンドラーのリスト」と「鐘」のブレンドが泣けるほどいい!

鐘の部分で重く、シンドラーの部分でもの哀しく、そして繊細で美しい。
上体の使い方もバリエーションに富んでいて、さすがローリー・ニコルと言った振付けです。

身体の動きの少ない選手はさっとんの動きを勉強すればいいと思いますね。
あの、全ての部分に意識を向けた、素晴らしい身体の使い方は多くのスケーターの参考になると思います。

転倒なんか気にならないくらい、終わった瞬間のスタオベです。

競技だから仕方ないのは分かるけど、転倒したらどんな感動的な演技でもPCSが引かれるって本当に野暮だよなーって思っちゃいましたよ。


で、そのしんみりさめざめとしているおばちゃんの前で、トゥルソワが4回転を4本も跳んだんですよ。

もう、お口あんぐりですよ。
何というか、これぞアスレチックがアーティスティックに殴りこみをかけるってヤツですよ。

もちろん、体の動きはまだまだで、一つ一つのポーズが全然綺麗じゃないんですよ。
手足も伸び切っていなくて、ジャンプだって少し足が曲がっていて、良くこれで4回回れるなあと思ってしまうくらい。

でも、そんなのはこれからいくらでも身につけていくことが可能なので、問題じゃありません。

こういうのを見ると、芸術派がまたモヤモヤするんだと思いますが、私は素直に「凄いっ!」って思いました。

身体が軽い。
身体能力が高い。

トゥルソワには他の選手にないものがあるから跳べるんだと斜めに構えて見ることも可能ですが、それでもこれは機械体操に現れたコマネチみたいなもので、時代が変わる予感がします。
(時代が変わる前にルールを変えられちゃうかもしれませんけどね)

インタビューの時もシャイで可愛いし、このままできるだけ長くジャンプを維持して欲しいなぁと思いますね。

ええ、私はこのまま北京まで彼女が4回転を維持できてるとは思っていません。
残酷ですけど、17歳になったら色々厳しいことが起きてくると思います。

だからこそ、今この輝きを素直に称賛したいですね。

とりあえず、他の4人はパスで(笑)




そして、今回また特筆したいのがランビさま!

なんなのなんなの?
まっちーの意思は俺が継ぐって感じ?(笑)

JOにはこういうの必要なの?

コンテンポラリーダンサーの小尻健太さん振り付けによるプログラムだそうで、演技自体はめっちゃカッコ良かったんですよ。

ランビ様の一瞬の表情がデビッドボウイみたいに見えるくらい、めっちゃカッコ良かったんだけど…なんなの?その衣装は(笑)

赤いタンクトップに白のサリエリパンツ?

いやいや、せめて黒にして〜!えーん

何というか、静謐な雰囲気があるプロなのに、そこはかとなくストリートダンサーみたいな雰囲気になっちゃいましたよ〜!


衣装も世界観を構築する素材のひとつ!

わかってる?男子達!

ネイサンはもうずっと練習着だから諦めているけど、ショーマはも少し何とかして。

函館の夜景かと思ったもん。
ストーンつけすぎえー


しかしなんだ。
JOでは誰か1人コンテンポラリーをやんなきゃダメなのかな?

もちろんランビ様の美しさと動きの確かさは健在で、こりゃまた新しいジャンルが確立されつつあるのかな?という感じでした。


ノブの、笑顔溢れる上品なプロも良かった。
凄く歓声が大きかったのも、ノブのこれまでを信じて応援している人達が大勢いるんだなぁという感じで、ちょっとほっこりしましたよ。



最後の、優勝チームインタビューでラトデニくんが「素晴らしい女の子たちのおかげで優勝できて、僕たちはラッキーだ」と言ったんですよ。

確かにその通りなんですけど、それをサラッと嫌味なく言ってしまえる当たり、ラトデニくんも頭のいい子なんでしょうね。

そして、小さなトゥルソワの可愛いこと!
あの、恥じらいながらたどたどしく喋る姿が、まだまだ子供なんだなあという感じでいじらしかったですね。

最後の表彰式の時、カメラは執拗に紀平梨花ちゃんだけを抜くんですよ。
それを少し困ったように見ていた梨花ちゃんですが、その後さっとんと一緒に2人で映った時、2人でキャッキャと笑顔になって本当に嬉しそうだったんですよ。

その他にはロシアっ子ばかりを映していたカメラが、最後にアメリカの2人を映したら、これまた2人は大喜び。

う~ん、やっぱりここは、みんな平等に映してあげて欲しいですよね。
頼みますよテレビ局!

あ、野郎は映さなくてもいいです。
(何だかんだで私は可愛い女の子が好きてへぺろ




しかし、後でプロトコルを見てみたのですが、結構アレですね(笑)

アイスショーに毛の生えた試合であることは十分に理解しつつ、ちょっとプロトコルを眺めてみたんですよ。

するとなんと!
J3のアメリカジャッジがネイサンに一番低いGOEをつけているんですよ。

こういうのを見ると「あいつは自国選手に低い点数をつけた!○○の回し者だ!」
的な主張も虚しくなるんですよね。


つまり、もちろんナショナリズムに動かされているジャッジもいるとは思いますが、大体のジャッジは個人の好みでジャッジングしているんだと思うわけです。


そういう目で見ると、J5のノルウェージャッジはヴィンスとハビに厳しいです。

そして、J7は全体にスピンに厳しい。
さっとんのLSpに+3って渋いなぁと思ったら、+3以上はつけていない感じです。

しかも、ネイサンのFCCoSpでは、ジャッジがつけているGOEは1から5まである
んですよ。
こうなってくるともうそのエレメンツはどうだったのかが全くわかりません。


+1と+5はほぼ一緒なのだとしたら、選手はどう判断すればいいんでしょうね。


あと、ジャッジが見ているカメラとは違うので結果が違うのは理解したうえでジャンプの着氷を見ると、回転が足りているものに回転不足がついたり、 回転が足りていないのに回転不足がつかなかったりしているように見えました。

ただ、最近思うようになったのは、確かに「氷が真っ白だとトゥ降りの選手のつま先が氷に着いた場所が判りにくい」ということなんですよね。

スローで見ていても「ついたのはここかな?いや…多分ここだ」って感じで迷う時があるんです。

それを解像度の低いカメラで判断しろなんて、所詮無理筋の話だったんです。


まあ、高解像度カメラが高くて買えないのなら、せめて氷をコンパル大会のようにグレーにしてトレース痕が見やすい工夫をしてもらいたいですね。


というわけで、その後のCaOIは見ませんでした。

だって、ラグビー見たかったんだも~ん爆  笑

以上