賢二くんが出演している映画2本、見て参りました。
「MOON DREAM」は、ボビー・オロゴンが主演・脚本・監督した自伝的作品です。
なんとなく、HPの感じからハートウォーミングな作品なんだろうなあと思っていたのですが、どうしてなかなか。
ジャパンドリームに惹かれて日本にやって来た外国人の、夢と現実を描いた社会派の作品でした。
そうなんですよね。
日本に住んでいればなかなか気付けないことですが、この国ほど平和で豊かな国はないんですよね?
日本人を騙して金儲けをしようと思ったら、こんなチョロイ国はなく、また日本で平和に生きたいと思ったら、こんな優しい国もないんです。
平和に生きるのか、悪いことをするのか、外国からお金を稼ぎに来た人間達は常にそこで揺れるわけです。
仲間の悪事をやめさせようとして乱闘になったボビーの
「この平和な国で、悪いことをするな~!」
という台詞に、日本人として、心の底から「有難う」と言いたかったです。
ラストの
「日本に来て、日本で死ぬ自分達には、死んだ後に入る墓がないんだ」
という展開に
「ああ、確かに…。大金持ちになるか、日本人と結婚して日本国籍を取るかしないと、どれだけ日本を愛していても、勝手に墓を作るわけにはいかないんだなぁ…」
と、そんな大切なことに気付かされた作品でした。
ただし!
脚本が下手過ぎる!
台詞はいいのに展開が悪過ぎる!
そして何より、ボビーの演技が下手過ぎる!
とは言え、日本の現実を知るためにも、見る価値はある作品だと思います。
あ、賢二くんは、外国人犯罪を調べる刑事さんの役。
出番はほんの少しです。
次は「真 兎」です。
はい。私が何の興味も持てない麻雀の映画です。
それにしても、麻雀ってここまできたんですね。
昔の麻雀映画はもう、ヤクザチンピラろくでなしの世界でしたが、今回遂に、主人公は高校生ですよ!
「哭きの竜」を見た時はファンタジー映画かと思いましたけど、「兎」も「危険を察知する特殊能力の持ち主が主人公ですからね。
SFですよ、SF!
友人達とお芝居の後に見に行ったのですが、ポスターを見ると賢二くんの名前は一人だけ離れた場所に書いてあり、しっかりと牌を持って写っていたんです。
なので、「通りすがりの坊や哲?」とかって想像していたんですが…。
うっそ!マジ?
出番たったのこれだけ~?
ヴァーサスでご一緒した榊英雄さんとお話しする、ほんの1シーンだけの出演でした。
トホホ~。
フライヤーに偽りありだ~!
ま、麻雀が好きな方は是非レンタルで!