旦那の同じくご主人を癌で亡くしたお姉さんは旦那の確定診断の際に私にお墓は近くがいいよと言いました。
まだ治療も始まってもないのにずいぶんドライだなあと思いましたが、伴侶を亡くした経験者だからこそお墓のことは早くから考えた方がいいというアドバイスだったのかもしれません。
お姉さんのご主人は遠く離れた実家の先祖のお墓に納骨されたのでお墓参りはとても大変だとのことでした。
自分はまだいいけど一人息子にこれから先苦労をかけてしまうことを後悔しているようでした。
その時私は旦那の癌は必ず治ると信じていたので話半分に聞いていました。
まだ癌がわかる何年も前から旦那は時々お墓はどうする?とよく聞いてきました。
子供のいない私達はお墓参りする人もいないだろうからとよく旦那は言っていました。
その頃から旦那は俺の骨は海に撒いてくれと言っていました。
海洋散骨は普通にお墓建てるより高くつくらしいよと私はめんどくさそうに返事していました。
後に旦那が癌になってから前々からお墓のことやら話してたのは何か予感でもあったの?と聞いたらそんなわけないだろと旦那は言いました。
どうやらYouTubeで終活の動画を見たからのようでした。
旦那は家では大半をYouTubeを見て過ごしていて影響大でした。
旦那が癌とわかってから私は旦那のお姉さんが言うように今住んでいる家の近くにお墓を作った方が確かに利便性はよいだろうなと思いました。
旦那もその方が私に負担をかけないと思っているようでしたが納得もいかない様子でした。
亡くなる10日ほど前に旦那がまたお墓を早く決めてくれ!と急に言ってきました。
そんな急に言われても困ると返したら、旦那は早く決めて安心させてくれと言いました。
そう言われても決められるわけはないのでそんなに安心したいならお墓は作らないでここに置いとくよと私は言いました。
その時の旦那の顔は納得したような安心したような顔をしていました。
それなので今家で遺骨を置いていることに私も安心しています。
でも地震がきたり、私に何かあった時に旦那の遺骨がやっぱり心配です。
七回忌までは手元供養したいと思っていますが七回忌には区切りという意味でも納骨したいと考えていました。