一つ前の投稿で癌になりやすい人の特徴の一つで頑張りすぎると書いたので、まるで旦那が仕事を頑張りすぎたかのような印象を与えたかもしれませんが、実際は亡くなるまでの10年ほどはそれほど仕事は頑張っていませんでした。

転職前は中小零細の休みもほとんどない会社で働いていましたが倒産したので、技術者だった旦那は何社かヘッドハンティングがきて、その中で独占技術のある安定した中堅の会社に転職しました。

最初の数年は休日出勤もよくありましたが、行政指導が入り年度末以外はほとんど休んでいました。

平日もフレックスの在宅勤務でとてものんびりしていました。

時間があるからか、癌がわかる何年も前からYouTubeなどを見て終活に目覚め、家の照明はLEDに変えたり、私が1人になった時に困らないようにと言ってあれこれ片付けたりしていました。


転職前はとても忙しかったのでまるで隠居生活だなと旦那以上に仕事が忙しかった私は旦那の様子を見て思っていました。

思えば本当に隠居になりました。

長期の休みを取って田舎に帰省して魚釣り三昧したり、そんな時間を持てたのはほんとによかったと思います。

まるで仕組まれたように余生を過ごすかのようでした。


やっぱり運命なのかなと思ったりします。

癌がわかってじわじわと死が迫る恐怖はありますが、いろんなことを整理したりする時間を作れるのはある意味不幸中の幸いというか、神様が最後に与えた時間かもしれないと思います。

こんなことを書くと突然家族を亡くされた方には申し訳ないと思うし、旦那の肺癌は自業自得な面もあるので書くのは躊躇われますが私自身はそう思うことで少しは救われる気がします。