8時を待たずに電話した方がいいと思うと相談して最初は私が電話をした

主治医が出ると言うので旦那のお姉さんに電話を変わって病状を聞いてもらった

要約すると夜中事実上の危篤状態に入ったということだった

早く旦那のそばに行きたかったが昨日は準備ができていると早く入室できたのに今日は時間がかかっている昨日より遅い

いつになったら入室できるのか待ち侘びた

9時を大きく回ってやっと看護師に案内された

集中治療室に入ると小走りで旦那に駆け寄った

旦那は今日も強い力で私を抱き寄せた


手にはミトンがされていた

夜中線を抜いたりしないように処置されたんだろう

私は看護師に今すぐミトンを外して!と叫んだ

お姉さんが私が手をしっかり握りますからと看護師に説明をしてミトンを外してもらった


私も旦那を抱いた

昨日のように私の体を触り撫でる

上着の下にも手を入れて体に触れた

しばらくして看護師が個室に移りますと言って早々に個室に移された

私は時間制限なしに夜まで個室にいていいことになった

カルテ開示請求をしてわかったことだが、この時病院では個室に移せるかどうか協議していた

集中治療室でないとできないこともあったからだろう

でも主治医が最終的に判断を下したようだ


10月抗がん剤の副作用コントロールのために入院した時と同じ病室だった

窓から富士山がきれいに見える

でも旦那に富士山のことを言う余裕などない


酸素の数字は大きく下がり、時々少し上がる

血圧も表示されていたようだが私はよくわからなかった

酸素のことばかり気にしていた

酸素が下がるとマスクがずれているのではないかと何度も確かめた

旦那はまるで瀕死の猫のような顔をして私を見た

何か言いたげだがもうしゃべることができない


今日は私の別の姪っ子2家族が10時と11時に面会予約をしていた

でも早めに来るようにお願いしていた

準備でき次第2組に分かれて入室した

姪っ子の子供が声を揃えて、せーので○○兄ちゃん頑張ってくださいと言った

私が旦那に変わってか細く頑張るからねありがとうと答えた

姪っ子には事前に疲れさせるから旦那をしゃべらせないように言っていた

でももうしゃべることはできない

旦那もかわいがっていた姪っ子と姪っ子の子供だ

旦那は私の顔を見た

私はどう言えばいいのだろう

姪っ子はマスクしていたので旦那にもっと顔をよく見せてと言った

姪っ子も泣きそうになりながらも笑顔で○○だよ!わかる!と旦那に話しかけた

そして面会時間より早く部屋を出てもらった

続いてその姪っ子のお姉さん夫婦が入室した

やはり早めに退室してもらった

旦那はこんな姿を見せたくないんじゃないかとも思った


不安になり姉夫婦にも病院に来てもらうようお願いしていた

もう頑張れとは姉夫婦も言わなかった

姉は旦那の足をさすった

旦那は天井を見ている


一度退室して姉からこれからどうすればいいかLINEがきた

何かあるかわからないから病院の近くでみんなで待機するようお願いした


面会者がいなくなった個室に主治医が現れ、そろそろ鎮静させるタイミングだと思いますと伝えてきた

手配をお願いした