朝面会に行く前に在宅で仕事を済ませるので旦那のお姉さんに私は少し遅れるかもと言ったら怪訝な顔をされた
旦那のお姉さんは早く病院に行きたがっていたので待たせたら悪いと思ったが面会の予約時間には間に合う
結局30分もしないで終わったので一緒に病院に行った
10時に旦那の家族が面会
11時に私の姪っ子がくる
姪っ子と言っても年が近いので私達は仲が良く姪っ子のめんどうもよく見ていた
12時に私の姉夫婦がくる
私が自分の家族に最初から旦那の癌のことを話したのはこの姉だけだ
連絡は頻繁にしていて癌がわかった1年前も会いに来てくれた
その時は旦那が元気なので驚いていた
姉は旦那は私のために頑張らないといけないと言っていた
姪っ子も頑張れと言って旦那の手をさすった
旦那の家族は誰も頑張れとは言わなかった
私の家族はけっこうスパルタだなと思って姪っ子に言ったら頑張らないとと言った
これ以上旦那を頑張らせるのは辛い
旦那は姪っ子と姉が面会にいる間ずっと泣いていた
そのたびにハンカチで旦那の涙を拭いた
旦那の涙はとめどなく溢れた
気弱になったらダメと姉夫婦は旦那を励まし元気づけている
旦那は不安そうな目で私を見ている
昨日は旦那のお姉さん達にあの世はどんなとこかな?と聞いたそうだ
旦那のお姉さん達は行ったことないからわからないよと少し冗談ぽく答えたそうだ
私にはそんなことは一言も言わない
自分の身内には正直なんだろう
旦那のお姉さん達は言い残したことはないか旦那に聞いた
いくつかやり残したことを伝えた後に最後に私のことをよろしくと言ったそうだ
旦那の家族は終わりを見据えている気がする
私も旦那の家族に近い
もう十分に旦那は頑張った
望みはまだ微かに残っているけど同時に旦那を楽にさせたい、苦しませたくないという気持ちもある
私の家族はそんなことは微塵も思わなかったんだろう
頑張って生きて、そう旦那にメッセージを送っていた