旦那は1日2箱はタバコを吸っていた
公にするのは憚れるが10代から吸っていた
ここで肺癌について書く時、タバコを吸っていないのに肺癌になった方のブログを拝読すると申し訳ないという気持ちになる
旦那は扁平上皮癌でタバコが原因だとはっきり言われた
2023年1月7日、レントゲンの影からほぼ肺癌とわかって病院から帰ってすぐ旦那はタバコを捨てた
いくらタバコをやめてと言ってもやめなかった
1ヶ月ほどやめた時もあったけどすぐ再開した
知人が禁煙セラピーという本で簡単にタバコをやめられたという話を聞いてその本をさりげなく旦那のそばに置いたりもしていた
でも旦那はやめるどころか本数は増えていった
ストレスもあるんだろう
私は何度か医者が一番この病気では死にたくない病気は肺癌だというのをネットで読んで旦那に話した
旦那のお父さんは50代で肺癌で亡くなっているのに旦那は右から左だった
私の言い方もよくなかったんだろう
私は腹立っていつももし肺癌で死ぬことになったら死ぬ直前でもだからあタバコやめろって言ったでしょおって言うからねと悪態をついていた
でも肺癌がわかってから私は旦那にタバコのことは一切言ってない
いつもなら私は過ぎたことをグチグチ言って旦那にキレられていたけどタバコのことは言わなかった
2019年までまめに健康診断や人間ドックを受けていたのにコロナ禍からそれができなくなったことも言わなかった
旦那自身がきっと後悔していて私が言えばもっと気分悪くなるだろうと思ったからだ
それに肺癌がわかってから過去は振り返らないと決めた
同時に見えない未来に怯えるのもやめようと思った
キイトルーダ単体で治療をしていた時はどんどん調子がよくなって肺癌は治るとすら思っていた
でも効果測定で癌が縮小していないことがわかった
そしたら旦那は病院から帰ってペットボトルに入っていたタバコの吸い殻を捨てた
隠れて吸っていたのだ
何も言わなかった
旦那が一番わかってるからこそ捨てたのだ
旦那は自分の意思でタバコを吸い始めた
自己責任だ
だけど私が今もっとも憎んでいるのはタバコだ
売られてさえいなければ旦那はタバコを吸うこともなかった
旦那は死ぬ直前でさえ痩せてもおらず肩は相変わらずがっしりとして肺以外は丈夫な体だった
これは逆ギレというものだろうか
10代だった旦那にそこまで責任があるんだろうか
当時は未成年の喫煙にも社会はそこまで厳しくなかった
好奇心で吸ってしまうのも仕方ない
タバコは覚醒剤などと違って簡単に買うことができる
ご主人がJTにお勤めの奥様はとてもよい暮らしをしていた
ご主人もタバコは吸うんだろうか
旦那が少ない給料から中毒のようにタバコを買ったおかげでJTはずいぶん儲けているんだろう
旦那の治療費は高額療養費のおかげで低額で済んでいるが実際の医療費はとても高額だ
こんなことがなぜ許されているのだろうか