ご存知のとおり中山美穂が亡くなられました。

私とは同年代、どこか親近感を感じます。

ネットで若かりし頃の写真を見るとその頃の自分の思い出も甦ります。

ヤフコメで息子さんが最後に会えないのを心配している声がありましたが最後に会えたようです。


私の兄も昔離婚しました。

元奥さんは私が小さい頃から同居していたので実の姉と変わりなく思っていました。

元奥さんは25年ほど前に癌で亡くなりました。

兄には2人の娘がいます。

元奥さんのお兄さんから最後に娘2人を妹に会わせてくれないかと連絡があったそうです。

元奥さんはPOLA化粧品の在宅販売の仕事を始めたことをきっかけに借金をしてしまい、その借金を返そうとおそらく消費者金融に手を出してさらに借金を増やし、それがきっかけで夜逃げのように家を出ていってしまいました。

子供2人を残して。

残された借金と子供と飼っていた猫は兄と私の両親が肩代わりし、子供と猫を育てました。

そんな元奥さんがもう末期癌で先がないので最後に子供に会いたがっていたのだと思います。

兄は娘2人に判断を委ねました。

ただ兄は娘2人に自分がこれまでどんな思いで2人を育ててきたかそれもわかってほしいと言いました。

長女は会いたいと言ったそうです。

次女はいつか会いにきてくれると思っていたのに会いにきてくれなかったから会わないと答えました。

元奥さんが家出をした時に長女は10歳ぐらい、次女は4歳ぐらいだったので元奥さんと過ごした時間の違いもあったのだと思います。

娘2人はもう20代になっていたので20年近くは時が経っていました。

結局2人とも会いに行きませんでした。

私はこのことを後から知って、なぜ兄は最後に会わせてあげなかったのかとなかば兄を責める思いがありました。


中山美穂は突然亡くなりましたが、元奥さんは長いこと癌を患っていたようです。

どんな思いで最後の時を過ごしたのか、娘2人はどんな思いで会わない決断をしたのか

それを思うと離婚は何て残酷なんだろうと思いました。

そして今でも最後に会わなかった判断は正しかったのかという思いも少なからずあるかもしれません。

覚悟を決めていたと思いますが20代でそれを決断したことを思うと辛いです。


癌には死の準備期間があると言われたりしますが、その時間がどれだけ辛いか

元奥さんも突然死の方がまだ辛い時間は少なかったんじゃないかと思ったりもしますがどちらがよいとかは言えませんね。


中山美穂の死に触れるたびそんなことを思います。