20230718 7回目のキイトルーダ投与


前回付き添いができなかったのでこの日は私も病院に付き添った。

いつも旦那は仕事の途中に車で病院に行って、私は仕事を抜けて駅から病院の送迎バスで向かい現地待ち合わせにしていた。


この日も抗がん剤の治療を勧められた。

キイトルーダ単剤で効果がないのなら選択肢に入れざるを得ないだろう。

旦那はよくも悪くもなってないのならこのまま様子を見たいと主治医に言ったら、主治医は前回もそう言ってましたよと少し怒っていた。

私は客観的な検査結果で判断したいと思い主治医に聞いた。

主治医の提案はそれなら次回血液検査をしましょうということだった。

MRIとかではないんだと思ったけど了承した。


最近旦那のお腹が出ているのが気になっていた。

もしかしたら腹水かもしれないと思い、それも主治医に聞いたらCTで腹水の症状は出ていないと言われた。

体重を聞かれたので少し増え気味だったので伝えたら少し太ったんでしょうということだった。

腰が痛いのも聞いたら、私も一日座りっぱなしなので腰が痛いですと意に介さない感じだった。

そうかと思いそれ以上は聞かなかった。

まだそこまで腰の痛みもひどくはなかった。


毎回の病院での検査の結果は悪くなかった。

看護師をしている旦那のお姉さんにも毎回見せて検査結果悪くないですねと言っていた。

キイトルーダは特に副作用もなかった。

皮膚障害が出ることもあると言われていたので旦那は肌の手入れを丁寧にしていたが、そのおかげか肌の色艶もよかった。


その頃LINEのオープンチャットで免疫チェックポイント阻害薬はジワジワ効くなどと言っている人がいた。

私は会話には参加せず見ているだけだったがその言葉を信じた。

でもよく考えると素人の言うことなどあてにならない。

癌に関する情報はあまりに多い。

何を信じればよいのかわからなくなる。

標準治療が第一の選択であることはわかっている。

でも周りには癌の人はけっこういて、標準治療を受けていたがQOLが大きく下がっている人もたくさん見てきた。

まともな社会生活が送れないなら生きている意味がない。旦那は常々そう言っていた。

私も自分ならそう思う。

旦那のお姉さんも数年前に肺癌になりこの頃から寝たきり状態になっていた。

それも旦那の抗がん剤への抵抗になっていた。

私は旦那が寝たきりでも生きているかぎり介護する覚悟はある。仕事もやめる。

でも寝たきりは旦那があまりにかわいそうだ。

寝たきりで生きている意味はあるんだろうか。

私なら潔く死を受け入れる。