来月から抗がん剤治療を始めることになったが、間質性肺炎の疑いがあるためCT検査をすることになった。

私はこの日は仕事を休んでいたので病院に付き添った。


できれば抗がん剤治療はせずにキイトルーダだけで治したいと思っていた。

旦那の一番上のお姉さんが同じように数年前に肺癌になって入退院を繰り返し、今は脳に転移をしてほぼ寝たきりの状態だ。

身近にそういう例があるから抗がん剤をやったところで人間らしい生活も送れずいずれ死ぬと旦那は思っている。

延命だけの治療には癌がわかる前から旦那は否定的だった。

でももう抗がん剤を受け入れざるを得ない。

そう思いながら検査を終え自宅に着いた。


自宅に着いたと同時に主治医から携帯に電話があった。

今日のCT結果を見たら癌が小さくなっていると言う。

どうもニセの増悪という現象のようで免疫療法ではたまにあるらしい。

癌細胞に免疫細胞がまとわりついて一時的に癌が大きく見えることがあるらしく、前回のCTを撮った時がそうだったとの話だった。

なので抗がん剤はやらなくていいという話だった。

詳しくは6月2日に2人で話を聞くことになった。


この日旦那はとても元気な声で家族に電話をしていたらしい。

私もホッとしたけど旦那もやっぱり嬉しかったのだと思う。


でも後からこの時に抗がん剤治療をしていればよかったとも思った。