ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)は、明日開幕する冬イベントを報道陣に公開し、去年までコロナ渦で見送っていた20周年限定クリスマスツリーが2年ぶりに登場したというニュースを見ました。20周年を記念したテーマカラーは虹色でどこから見ても楽しめるように装飾が施されたとのことです。来場者が密にならないよう時間をずらしての体験や、距離の確保、マスクの着用はまだまだ重要ですが、これまでほぼ2年間ステイホームでかなり規制のある生活を強いられてきたので感染予防に心がけながら、イベントを楽しむというのも素敵なことだと思います。2021年のクリスマスは1度きりなので今しかできない思い出を作ることも大切だと思います。
感染者が少なくなり少しほっとしている今日この頃ですが、1人1人まだまだ気を抜かず感染対策をしながら日常も楽しめるとよいのではないかと思います。
今回は看板製作にもよく使われる塩ビシートについてご紹介したいと思います。
塩ビとは塩化ビニル(ポリ塩化ビニル)のことを指しています。
塩ビシートを、英語では「Poly Vinyl Chloride」=PVCと表記しPVCシートとも呼ばれます。
塩ビシートは、日ごろ目にすることが多いプレート状の看板や電飾看板に使われている看板製作には欠かせないメディアです。シートの裏面に糊がついており看板本体や施工する場所に張り付けることによって簡単に看板の表示面として使うことができます。
主に印刷面に透明なフィルムを貼るラミネート加工(マット・グロス)を施すことによって、摩擦や色褪せを防ぎより長く使用することができます。
■塩ビシートの長所
・耐候性が高く、金属の看板に比べてコストがかからない。
・柔軟性があるので掲示スペースが平行でない場合でも容易に貼り付けることができる。
・細かいメンテナンスが必要ないので高所の看板としてもよく用いられる。
・優れた耐水性、粘着性で剝がれにくい。
・燃えにくい難燃性。
塩ビシートは、看板を作りたいけどコストをかけたくないという時にぴったりのアイテムです。
伸び縮みしやすく、まっすぐな場所でなくても掲示することができるのも魅力の一つです。
貼り付けたときにできた多少のシワや気泡は後から針などで穴をあけて抜くことによってきれいにすることができます。
塩ビシートは、特別なお手入れが必要ないアイテムですがもし汚れがついてしまった場合は、拭き取ることで簡単にきれいにできます。
水にも強いので湿らせた布で拭いても問題ないのがうれしいですね。
粘着性にも優れているので長期で使用することができます。
■よく使用される場所
・屋内外用の各種POP広告
・屋外の工事表示板や高層ビル
・屋内のドアやウインドウディスプレイとして
・内照式看板、袖看板
既存看板の上から貼って新しい看板として使用したり、ビルの上の方にある目立たない店舗の窓に貼ってアピールすることもできます。また工事現場の仮囲い枠に、完成案内図やどこの建設会社が工事をしているかなどを掲示することによって認知効果や興味を引くことができます。上にあげた場所以外でも塩ビシートは、様々なシーンで使用される便利な広告、看板と言えます。
■貼り方
貼る位置を決めたらその場所の表面のホコリや油分など汚れを取りきれいな状態にします。
裏面の剝離紙を少しづつはがしながら、スキージ(先端にゴム板を装着した丁字型の道具)を左右に動かしながら空気を抜くように動かしながら貼っていきます。
シートと被着体の間に空気が残ると気泡になってしまうので丁寧に貼っていきます。
気泡は剥がれや浮きの原因となってしまうのでできるだけ入らないようにすることが重要です。シートをすべて貼り終わったら圧力をかけ密着させます。
※冬の時期や気温の低い状況の場合は、裏についた糊が硬くなってしまい粘着力が弱まってしまっている場合があるので、ドライヤーを使って温めながら貼ったり日が照っている暖かい時間を選んで貼るようにすると良いです。
塩ビシートには、裏面がグレー糊になっているものと白糊になっているものがあります。
強度に大差はありませんが、グレー糊は貼る場所に模様や文字が入っていたとしても、裏移りすることなく制作したものをそのまま表現することができます。裏面が見えない看板や壁面の装飾などに向いています。逆に白糊は、ウインドウサインに向いていてグレー糊よりも圧迫感が軽減され、暗くならないというメリットがあります。使用する場所や見栄えなどで選択することをお勧めします。
今回は、塩ビシートについてご紹介しました。
次回は、ユポ紙についてご紹介していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。