毎年年末にその年を締めくくる、大みそかの風物詩「第72回NHK紅白歌合戦2021」が放送されますが、今年も司会者が10月の終わりに発表されました。今年の司会者は去年に引き続き大泉洋さんそして川口春奈さんと、東京2020オリンピックの開会式&閉会式でも実況を務めた和久田 麻由子アナウンサーの3人です。今年のテーマは「colorful~カラフル~」で、新型コロナの影響で変わってしまった生活。何となく彩りが欠けてしまったような日常を2021年最後の夜はカラフルに彩りたい。ということからテーマが決まったようです。

新型コロナで世間では外出もできず、何となく落ち込んだ雰囲気になっている中、心から素敵なテーマだなと思いました。「第72回NHK紅白歌合戦2021」は12月31日午後7時30分から午後11時45分まで放送されるということです。

 

さて横断幕、懸垂幕、バナースタンドやタペストリーなど屋外で目にする広告には様々な形態のものがありますが、屋外に設置する際にやはり1番気になるのは耐候性だと思います。今回は、屋外向きなポリエステル製の布生地『クロス』についてご紹介したいと思います。

 

■クロス生地の特徴

発色の良さと高い再現力を持ち合わせているクロス生地は、横断幕、懸垂幕、タペストリーなどの写真やイラストのデザインをしっかりと美しく表現することができます。

「屋外で長期間使用すると天気や風の影響を受け色褪せたり破れたりするのでは?」という点を心配されるかと思いますが、雨や風、直射日光にも強く優れた耐水性と耐光性のため長期間の屋外での常設使用に向いています。

直射日光を浴びても色あせしにくく耐久性にも優れた優秀な生地です。昇華出力や水性インクジェットと比較して溶剤インクジェットは価格が高くなってしまうものの、使用期間や丈夫さを考え長期的な目で見るとコストパフォーマンスが高い生地と言えます。同じ溶剤インクジェット印刷のビニール素材のターポリンと比べると布素材のため軽いので持ち運びが簡単にでき、屋外で行われるスポーツの応援幕としても最適です。天気に左右されず、使用できるので屋外屋内問わず使い勝手が良いです。

使用する環境にもよりますが屋外の常設でも6か月~2年は使用することができます。

 

■保管方法

印刷面を内側にして筒状に丸めて保管します。できるだけ湿気の少ない場所に保管することをおすすめします。使用している際にシワができて気になる場合は、保管の際に紙管に巻いたり筒状の棒に生地を巻いて保管することによって、シワが薄くなります。この場合も印刷面が内側になるようにすることが重要です。

 

■出力方法

溶剤インクジェットでの出力となります。一般的にインクジェットのインクの多くは液体で、液体の中には色材である染料や顔料がどんな溶媒に溶けているかで水性インクか溶剤インクに分かれます。溶剤インクは、薄い有機溶剤に溶けていて顔料の色材を使ったものがほとんどです。

顔料の色材の特徴は

・紙の表面に定着する

・着色剤が溶剤に溶けない

・くっきりと濃い線を表現することができる

・長期間、日差しの当たる場所に設置した場合でも劣化しにくい

などがあります。

溶剤インクと水性インクを比べると、溶剤インクはメディア表面を溶かしてインクを浸透させ定着させる印刷方法に対し、水性インクはメディアの表面にインクを定着させるだけになる印刷方法なので、溶剤インクでプリントされた物の方が耐候性に優れていて屋外向きと言えます。

このようなことからも、゛軽く持ち運びに向いていて屋外に長期間の常設が出来たり、天候を気にしなくてもよい゛というメリットも多い生地なので他の生地と比べてお値段は少し高めになります。長期使用ができますので長い目で見るとコストパフォーマンスが高いしっかりした生地になります。

 

今回はポリエステル製の布生地『クロス』についてご紹介しました。

次回はPVC(塩ビシート)についてご紹介していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

弊社ホームページからも、今回ご紹介したクロス生地で幕の制作が可能です。

是非1度、遊びに来てください!