最近、ずっとアンテばかりが登場してましたから皆さん飽きてきてると思うので今回はティティウスシロカブト(ノースカロライナ州F2)の登場です。
ヘラクレスやグラントシロカブトと同じDynastes属の小型種で北米東海岸側に広く分布してます。名前は「シロカブト」ですがあまり白くなくてむしろベージュっぽい感じの色で「白くないじゃん」とつっこまれがちでちょっと気の毒なカブトです。
でも、近縁種のヒルスシロカブトも全然白くないですし、むしろグラントしか白い種はいないのでグラントが仲間はずれなんだと解釈するのもアリじゃないでしょうか?同属で大型種は「オオカブト」中~小型種は「シロカブト」でヒルスの亜種モロンだけは何故か「オオカブト」扱い。
この辺の和名の問題はクワガタのDorcus属にも言える事ですね。ネパールコクワやドンキエルみたいな70㎜を超える大型種でも和名は「コクワガタ」、ムシモンやパラレリピペドゥなどの40㎜にも満たない小型種でも「オオクワガタ」とかです。
それはさておき、シロカブト類の特徴として各種それぞれ特有の性質があって、それがメジャー種になりきれない理由になっていたりします。
・グラント…卵が孵化するまでが長い(私の経験では最短で1ヶ月、最長で半年くらいまで)
・ティティウス…卵~羽化までは1年ほどですが、羽化後から最長半年くらい休眠期間有り(画像の個体も現在休眠中)
・ヒルス…幼虫期間が長い(平均2年)。羽化後に休眠期間(約半年)もあり
と、こんな感じです。ヒルスなんて1サイクルするまでにヘラクレスを2サイクル回せたりするのでそれは飼育者が激減するワケです。
でも、何故かホンジュラス産のヒルスは1年サイクルなんですよね。というか、別種なんじゃないのかと昔から言われてます。
と、こんな感じで現在はホンジュラス産ヒルス幼虫も含めてシロカブト類もやってみようという流れです。一時はショップ、オークション問わず沢山流通していた種類でしたけど最近は少なくなったのでまたショップで普通に見られるようにできないかな?という目的も込みで飼育します。