まさにタイトル通りにこれを入手しました。しかも改訂前のもの。
というのも事情がありまして、私が熱帯魚を飼育していた頃(かれこれ18年くらいになりますか)仕事もそっち方面でしたから公私ともにずっとお世話になっていたお店が閉店する事になり、まだ今後の事も未定との事だったので僅かばかりでも支援できればと思って購入しました。まあ、私の財力ですから定価の半分以下で売ってもらいましたけど(笑)
一時(98年くらいから)はお店で昆虫を販売していたので共に昆虫飼育で色々な情報や意見を交換したり、業者を紹介してもらったりと昆虫関係でのやり取りもあったので資料として持っていたようでした。ほとんど開く事は無かった(あまりに高い本なので怖くてあまり触ってなかったそうです)ので新品同様のコンディションです。
内容自体は94年発行なので掲載されてない種(例えばグランディスオオクワガタは当時「幻の存在」レベルでした)や学名が今と違っていたり(国産オオクワやホペイがクルビの亜種扱い)とか物足りなさを感じてしまう部分は当然あります(改訂版は追加・修正済み)が、外産解禁前はみんなこれを見て「コレが動いている所を見てみたい!」とか「コレを飼育してみたい!」とか話して夢が実現する日を待ち望んでいたんですよ。
それでも資料としては充分だと思いますし、必要な部分の補足にはビークワのバックナンバーを中古で購入すれば全く問題ない(というかドルクス属の大型種に関しては現状で必要な分はほぼ揃っています)ので改訂版購入よりもはるかに安上がりに資料を揃えられてお互いWIN-WINだと思いたいです。
正直、私の恩師である店主以外にも結構「大御所」的な方々の廃業の話もいくつか聞いてしまったので熱帯魚業界の先行きは大丈夫なのだろうか?と不安を感じてしまいます…プロフェッショナル達が次々と業界を去り、後には量販店スタイルの消費型なお店ばかりになれば恐らく熱帯魚業界は先細る一方になりそうですし、昆虫業界も「明日は我が身」という懸念が頭をよぎってしまいます。