性懲りも無くクルビデンスの登場です。
中国 広西壮(チワン)族自治区 WF1 66㎜。恐らく詳細な産地名は大瑶山と思われます。
この産地は中国南部なのですがオオクワガタ類の分類において非常に重要な発見のあった場所で、かつてホペイや国産オオクワガタはクルビデンスの亜種として位置づけられていました(当時から別種とする説もありましたが亜種とする見解が一般的でした)がこの大瑶山で同じ木からホペイとクルビデンスが同時に採集された事によって別種であることが確定的となった場所です。確か「月刊むし」に記事として掲載されていたんじゃないかと思います。
同地ではハンスヒラタやアンタエウスなども得られており、そちらはオークションやショップでも人気があるようですがクルビに関してはネット上では情報&流通は皆無に近いです(笑)元々クルビはどの産地でも生息数が少ないらしく、現地買い付けをする方の話でもアンタエウス10頭に対してクルビデンスは1頭くらいの比率なんだそうですし、採れるポイントも違うそうなので飼育下での産卵数の少なさも手伝って必然的に流通数が少なく情報もあまりない状況になってしまうんですよね。
ちなみに昔は中国クルビと言えば雲南省産でいくつかの産地が流通してましたが今は一番流通量が多かった南西部のシーサンパンナ産がごくたまに出てくるくらいです。北西部のミャンマー・カチン州との国境地域からの個体(インド国境側のものとはまた違っていました)なんかも一時期流通してましたがレア物のままいつの間にやら市場から消えてしまいました…
ちょっと前にヤフオクで同じ産地のクルビが出品されてましたがフセツ取れを表記してない(画像をよく見れば判りましたが)のにクルビのオークション相場としては破格で終了してましたが、私はその出品している業者が昔から胡散臭くて嫌いだったので入札しませんでした(笑)特に外産レア種に関しては仕入れ先である東京の某店さんから仕入れた事をやたらとアピールしまくったりとかして業者としてのプライドゼロですし…


いつの間にやら愚痴を書き始めてしまいましたが誰も期待してない恒例の大アゴアップです。
購入したショップのHPの画像ではあまり湾曲せずまっすぐスラッとした印象でしたが実物は中国クルビらしい短く湾曲した大アゴで安心しました。先端が更にきつく曲がれば100点満点なので次世代に期待です。
画像ではわかりませんが上翅が赤く、緯度が北になればヒマラヤ系でなくともクルビは赤い上翅になるんだな~、と思うと同時にブータンクルビ伝説が私の中で崩壊してしまいました(笑)ちなみに羽化から1年経過しているので即産卵セット可能なレベルです。
そろそろ買うよりも産卵セットなどの「飼う」方に力を入れないといけない時期ですね。不意にやって来るレア物のワンチャンを逃さないためにもしばし生体購入は控えようかな…



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