パプキン(イリアンジャヤ ワメナ産 F4)買っちゃいました。オオクワ系の黒虫は冬場に産卵させるのはかなり手間がかかりますから温度さえ維持できればお手軽に産卵してくれるパプキンは私にとっては冬場にいじる虫(野外品の入荷も冬場です)という存在です。
今は色んなカラーバリエーションが簡単に手に入るようになりましたが今回は普通に♂は緑、♀は赤のペアを購入しました。変わった色のは余裕があったらいずれ、と思っています。
♂がまだ活動してないのでブリードはもう少し先になりそうですが、サイクルは早いので産卵セットできる頃にはまたご登場してもらいます。
ところで、ネットで適当にパプキンの情報を見ていたのですが「パプキンが日本に帰化する危険性アリ、直ちに規制すべき!」なんてのを見つけました。ネット上の色んな情報を総合してそういう論調になったようですが、生態的にも日本でニッチを確保できるのかが疑問(特に幼虫期に環境適応能力が異常に高いコクワとの競争に勝てる気がしません)ですし、耐寒性に関しても飼育下で「0℃を下回る状況でも生きていた」と言いつつも何の証拠も無い掲示板の書き込みを根拠にしている辺りで首を傾げてしまうレベルでした。
更に言えば屋外では霜や凍結など国産種でも耐えきれずに死亡してしまう要素が沢山あることも忘れてはいけないと思います。
その記事を見て思ったのは何年か前にテレビでブラックバスが飼われている水槽の中に色んな小魚やエビを数匹放ってバスがみんな食べてしまった映像を流して「ブラックバスは日本の水棲生物を食べ尽くしてしまう!危険だ!!」と言うトンデモな主張をしていたのを思い出しました。日本に居ない生物がペットなどの目的で飼育されてる事の危険性を常に意識するのは大事ですが対象をちゃんと理解しないで騒ぐのは私は大嫌いです。
かつて(30年近く前でしょうか?)アメリカシロヒトリという蛾が日本に入ってきてしまい、大発生して問題(桜が主な食樹で街の桜並木は地獄絵図でした)になりましたが現在は成虫・幼虫ともにたまに見かける程度になりました。お役所が懸命に駆除してもあまり減った印象を受けない程の大発生を毎年繰り返していましたが
日本在来種の鳥やハチなどがエサになると認識できるようになってから一気に減ったという皮肉な例もあります。
だからと言ってこの記事は放虫を推奨するのではなく、何にも知らない人達からの偏見を持たれないようにするためにも飼育者各自が責任を持った管理をしてもらいたいという事を最期に言っておきます。

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