色々とありまして、昆虫そのものから遠ざかっていましたが何とか落ち着いてきたので復帰します。


という訳で復帰第一段はクルビデンス(ブータン チュカ産 F7)です。しばらくはクルビ各産地の飼育を中心にやっていく予定ですがいつものように突然の路線変更はあると思います(笑)
恒例の蘊蓄ですが、このブータンを含むインド北東部周辺のいわゆる「ヒマラヤ系」クルビはアンタエウスの活き虫が入ってくるまでは外産クワガタのトップに君臨していた時期もあり、昔は1ペアがウン十万円で取引されていました。
当時は「シッキム」「ヒマラヤ」「ブータン」の3つのラベルが存在していて、これはむし社の「世界のクワガタムシ大図鑑」の産地ラベルを元にしてついたようです。思えば「ヒマラヤ」というのは広大なエリアを指すので何とも曖昧なものですが、色んな方との議論(当時のアンテの産地等も加味して)で「おそらくダージリンと思われる」という結論に達して自己完結させています。
で、ブータンのクルビというと「上翅が赤い」というのが定説でしたが、前述の大図鑑に掲載されていた個体と奥本大三郎氏のブータン昆虫採集紀行「赤い捕虫網」でも「ブータンのクルビの上翅は本当に赤いのか?」というのを実際に検証した経緯もあって「赤くないのはブータンじゃない!」くらい言われる風潮もありましたが、トンサ産の入荷以降は赤くないブータンクルビがむしろ普通という流れになり現在に至っています。ちなみに私は信用できるルートで手に入れた赤いブータンクルビを飼育した事がありまして、赤さとしてはダイトウヒラタの大型個体みたいに直射日光のような強い光に当てると「あ~、なるほどね…」というレベルでした(笑)


と、まあそんな感じでヒマラヤ系の最大の特徴が出てくる部位であるストレートな大顎をアップにしてみましたけど、この個体は70㎜とヒマラヤ系クルビとしてはまだまだ特徴の出づらいサイズ(ヒマラヤ系の本気は75㎜から!)なので私の飼育技術とモチベーションに全てがかかっていますね!と、自分にプレッシャーをかけておきます(笑)
正直な話、クルビはかなり大好きなのでとりあえず同時に入手した他の産地もこんな感じで気が向いたら長ったらしく昔話も交えて紹介&解説していこうと思います。



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