レイ「默れ、たとへこの身が碎けやうと、貴樣を生かしてはおかん。」
ラオウ「愚かな。ウウアア。」
レイ「でやああ、南斗究極奧義斷己相殺拳。」
レイ「みんな、俺に力を貸してくれ。」
ラオウは勘づいた。
「この男、相討ちするつもりか。」
レイを倒すことはできるものの、
このままでは斷己相殺拳で殺られてしまふ。
ラオウは閃いた。
何と、背中のマントを武器として使ひ、
レイの攻擊を封じ込めやうとした。
見事作戰的中。
ラオウ「見切つたわ。」
狙ひ通り、一直線に突つ込んできたレイにマントを浴びせる事に成功した。
ただ、己の拳でラオウを倒す事を考へてゐたレイ。
しかし、突然襲い掛かってきたマントに
なす術も無く視界を塞がれ、兩手の自由も奪はれた。
(想像であるが、このマントは大型トラツクで使われてゐるやうな頑丈で只では破れない生地なのだらう。)
一瞬の隙を見逃さず、ラオウはレイの無防備になつた
胸板目掛け人差し指を突き立てる。
ラオウ「貴樣は死兆星を見た男だおのりやああああ!」
たとへマントで見えなくても、レイの鳩尾を正確に突き刺す。
鳩尾周邊の骨が折れたのではないか、といふ位の衝擊音が出た。
レイにしてみれば、あと一步、もう少し近づき腕を振り下ろすとラオウを切り刻む事ができてゐた。
「断己相殺」の通り、己の命を失ひながらも
相討ちに持ち込めてゐたが、
その目論見は1枚のマントに打ち碎かれた。
この表情からの推測であるが、
恐らくレイは急にマントを浴びせられ鳩尾に激痛が走り
一體自分に何が起こつたか分からなかつただらう。
ラオウの迫力に、散つたマント。
鳩尾を突かれたレイがラオウの指一本で浮いてゐる。
何といふ「指力」か。
突然眞つ暗になり、鳩尾に激痛が走つたレイ。
體內に衝擊を與へられ、
血を吐くレイ。
ラオウの完全勝利に終はつた。













































