「へらず口をたたくな きさま どうせ 先の長くない生命だ 行け!!」 | 到達不能極からの發信

到達不能極からの發信

到達不能極から、嶋佐がお傳へします。
日日、健康に、樂しく、そして幸せになる爲に。
舊大阪テレビタレントビユーロー(ttb)のタレントさんを
應援してゐます。

久しぶりに、ブツダ。

 

私が持つてゐる單行本では最終の14卷である。

 

 

ベーランダと組み、コーサラ國への復讐を挑むタツタ。

しかし、戰ひの最中、重傷を負つてしまふ。

 

ルリ王子ことビドーダバが乘る象軍と遭遇する。

 

ルリ王子「きさま………きさま前に會つたな」

タツタ「きやがれーッ コーサラの大將つ」

 

タツタは太刀を振囘し、最後の戰ひを挑む。

 

タツタ「きさまはたしか ブツダの弟子だつたな? 

    生命は助けてやる とつとと行け!!」

   「フ フン 俺アとつくにもう

    地獄へおちて鬼に なつてる男さつ」

 

ルリ王子「へらず口をたたくな 

     きさまどうせ長くない生命だ 行け!!」

 

タツタ「ふ…ふざけんぢやねえや…殺すなら殺せいつ」

   「さあつ 遠慮はいらねえぜ ひと思ひにゾウの足で

    おれをふみつぶせ!! 

    そのはうが…おれらしい 死に方だいつ」

 

 

戰ふ事で苦難を乘り越えてきたタツタは、

戰ひの末に生涯を終へるのであつた。

 

「へらず口をたたくな」

 

私は、最近はあまり聞かなくなつたと感じる。

 

誰も彼も主張してゐる。

俺が、私が、僕が。

テレビで、ネツトで、實名で、匿名で。

 

 

目立つたらいいのだ、注目を集めたらいいのだ、

と考へてゐるとしか思へない。

 

 

本当にこんな事言つていいのか?

といふ事を平氣て言ふ者がゐる。

 

「言つていい事、惡い事があるんだ!」

 

小學校の擔任がよく怒つてゐた。

 

今年の夏は、この言葉を何度も思ひ出した。

錄畫、録音してゐないが、

 

視聽者、聽取者である私は、忘れないよ。

 

 

 

 

この時代、この言葉は消えてしまふのだらうか。