最近ますます英語のコミュニケーション力上げたい!と思っています。
働いている場所が高齢者が住むケアホームの仕事で、入居者の部屋を掃除したりするのでコミュニケーションが必要になります。基本入居者がいない時に入ることが多いのですが、一日中部屋から出ない人もよくいらっしゃるのです。
「今お部屋入っていいですか?」
「これは捨てていい?」
「お花に水あげましょうか?」
「今日はこの家具動かして掃除機かけましょうか」
逆に入居者に頼まれることもあります。
「このお花の茎をカットしてちょうだい」
「ここ掃除してほしいの」
「引き出しに入ってるハサミとってくれる?」
「この新聞は取っておきたいから捨てないでね」
大概の人はスッと通じなくても言い直してくれたり、私のわかりにくい英語も聞き取ろうとしてくれます。
ところで、私が担当しているお部屋の中で本当に一日中おそらく一年中部屋から一歩も出ない方がいます。そしてその人に嫌われております、、、
今の生活全てがあの部屋の中で完結する彼女にとって、誰がお世話してくれるか、誰が部屋に来てくれるかというのは重大なことだと思う。それなのにその中の1人がまともに話が通じない外国人なのが我慢出来ないんだと思われます。
さらに彼女は元々広い家に住み、悠々自適に暮らしていただろうと推測できるだけに、あらゆる物を諦めて少しの身の回り品だけを持ち込んで暮らしている今、彼女の全てであるそれらの物を心を許していない人に触られたくないんだと思います。
ある時は
「Put it down」
「Which one?」←近くにある物をコレ?って感じに聞く
「No! Put it down!!」
「This one?」
「Put it down!!!」
そしてあなたはもういいわ、の態度。
わからーーーん!
またある時は
「化粧パウダーカーペットに落としたからきれいにして」
「あなたやり方わかる?」
「掃除機で吸いましょうか?」
「あのね、私はあなたがきれいにする方法をしってるか聞いてるのよ」
「掃除機で吸えばきれいになると思います」
「あのね!きれいにする方法ほんとに知ってるのかって聞いてるのよ!」
「掃除機で吸ってみます」
「じゃあやってみなさいよ!絶対うまく行かないわよ!」
掃除機で吸う→吸ったところはきれいになったけど半分吸ったところで
「ほらうまくいかないじゃないの」
きれいになっとるやんけーーー!!
「なんであなたが掃除してるの?ちゃんとわかってるの?」
「すみません、じゃあレズリー(彼女がお気に入りのハウスキーパー)連れてきます」
「今じゃなくていいわ!」
「(ブツブツ)なんでこんな人が掃除しにくるのよ!冗談じゃないわよ!」
「Go away!!!」
「じゃあまたレズリー連れてきますね。See you!」
「Never!!!」
このやりとり、私が報告する前にいつの間にかボスの耳に入っていて、後でボスに会った時
「あの人のことなんだけど…」と切り出され、かいつまんで説明すると
「まずな、あの人元々nastyでrudeな人なのよ」
「誰に対してもnot niceなのよ。いつもhorribleなのよ」(そこまで言うってのもちょっとひどい)
「私が後であの人の部屋行くから。あのね、あんたが悪いわけじゃない。自分が悪いと思うな。気にする必要はない」
「ところで化粧パウダー落としたらボスはどうやってきれいにする?」
「ハハ。掃除機で吸うわ!!」
この一件以来、私がこの方の部屋に行く時は他のスタッフも付いてきてくれることになりました。たまたま1日だけいつも一緒に行っていた人が休んでいたので一人で行くと
「Oh god!!!」
コラーー!その反応!!
「今掃除していい?」
無言
「今は嫌ですかねー?」
無言
「簡単に掃除機かけるだけですから」
しばらく無言の後
「Can't you see I'm ill !!??」
ここでいつの間にか近くに来てたボス登場。そしてゴリ押し。
「でもねー私達も掃除しないとあかんのよ」
「ササッとやったらすぐ出ていって一人にしたげるから」
(返事聞く前に)「はい!今のうちにさっとやりましょ!」
見てると、彼女の話をしっかりウンウンと聞いて褒めつつコミュニケーションを取るケアラーやハウスキーパーにはこんな態度を取らない様子。でも新人はとりあえずみんな冷たくされるそうな。
ボス以外のケアアシスタント達にも「あんた悪くないから!あの人がひどいだけだから!」って散々言われた。
ケアマネジャーに、インダクションの時「高齢者は時に攻撃的になり、あなたにひどい態度を取る人もいるかもしれない。でもそれは脳の問題だから。年齢を重ねると脳がそういう風に変化することがある。その人がひどい人なのではない。」と聞かされていたのですが、みんな思いっきり「あの人がひどいから!」って言ってたのはいいいのだろうか!
私が彼女とうまくやっていける日は来るのか。