自伝3
大きな医大の近くの3階建てのマンションの1階に越してきた。
駅という駅まで距離が遠く、どこの駅に出るにもバスで出ないと
いけないという、車がないと不便な場所だ。
小学生の俺にとっては関係がなかったけれど、小学校までの
距離もまた遠く、登校に40分くらいかかった。
小学生には少し遠いんだと思う。
山奥に住んでる人や地方の人なら普通の事なのかもしれないが。
小学校時代の親友は「雄君」といって、ギャグセンスの高い
少し変わった友人だった。
面白い人格と少し世の中を斜めに見ている彼のセンスに
いつも憧れていた。
登校する際はいつもうちまで迎えに来てくれて、うちの玄関に
置かれたお茶を必ず一杯飲んでから一緒に行くというリズムが
生まれる。
なぜ玄関にお茶を置くのかというと、
ここに俺の人格を形成するすべてがある。
この文章を読んでくれてる人はちんぷんかんぷんだと思う。
俺は少し普通の家庭とは違う環境で育った。
小学生1年になって、この土地に引っ越してきた頃からかな。
俺は玄関で生活していた。
玄関から先のテレビがある部屋や寝室に入ることを許されたなかったから。
母親に許されなかった。
そしてトイレに行くのも母親の許可が必要だった。
俺の生活空間は、あの狭い1畳の玄関が全てだった。
そう、小学生時代の6年間もの間!
自伝4につづく