秋のコンサートのために昨日は半日リハでした。練習の終わりによくご一緒するヴァイオリン奏者の方に「ヴァイオリン、コンコンしていい?」と聞き、コンコンしてました。
コンコンとは何かというと、楽器の板を指の第2関節で軽く叩くこと。彼と共演するときはこれをやるのが恒例。(笑)
自分のチェロやればいいじゃん?と言われそうですが、違うんです。微妙に楽器によって音が違うんです。自分のチェロのコンコン音ももちろん好きですが、僕のチェロはまだ生まれたばかりで若く、彼のヴァイオリンは300年近く経っています。
よく弦楽器の寿命は長いと言われますが、半端な長さではなく、誕生から400年近くになっている作品もあります。木材には経年変化があり、何十年も何百年も経っている木は徐々に細胞に付着している結合水が取れて細胞同士がよりくっついて結晶化して硬くなるのだそうです。
もちろん楽器を作るときに板は乾かすそうですが、その際に取れるのは自由水という細胞壁に付着していない水で、結合水は取れないみたいです。
結合水を無理やり取ろうとすると、細胞が壊れて使い物にならなくなってしまい絶対にやらないのだとか。
何百年もたった硬い板の音は「コンコン」ではなく「ゴンゴン」に近い音がします。とても頼もしい音です。硬くて強い分よく音を反響させます。
ヴァイオリンでもチェロでもオールド楽器がもてはやされるのはこんな理由です。
楽器の購入を検討されている方、一度コンコン音を比べてみてください!

オールドヴァイオリン代名詞、ストラディバリウス violin web より