もう一年か。
あれからの一年が、長かったのか、あっという間なのかどうか、
今なお、実感もわかない。
あの日、知らせを聞いた時、家で何度も「バカ野郎…!!」と泣き叫んだ事は今でも覚えている。
あの時の喪失感を未だ埋められない人、
胸に秘め、それでも前に進んでいる人…色んな人がいると思う。
俺もその一人だ。
ただ、言える事は、今まで以上に胸を張って堂々と生きていく、という誓いが
これまで以上に強くなった、という事だ。
みんなの姿は見えているか?
~
君に初めて出会ったのは、君が当時在籍していたバンドでだった。
その時、俺が在籍していたバンドはraw blood fever。
当初は対バンの予定だったけど、メンバーの入院で対バンは実現せず、
raw blood~と数バンドの出演となった。
そのライブからだったね。知り合うきっかけになったのは。
それから、俺も君のライブを度々見に行くようになった。
あの頃から、その金髪と笑顔で「おー!」と迎えてくれていたよね。
それからしばらくして、
考え方、方向性の違いから君は当時のバンドを離れた。
俺もバンドを解散、新しい活動を始めようとしていた。
その時に聞いたJake stone garageの結成。
それからの活躍を様々なライブやメディアで目にする度、
嬉しくもあり、そして悔しくもあった。
でも、確信はあった。
「あいつとタケは絶対合うと思う。」ってね。
~
君と最後に会ったのは昨年7月だった。
その時も出会った頃から変わらない、あの笑顔で
「おー!久しぶりー!」って言ってくれたよね。
お互いの近況を話して、またライブ見に来てよ、って話をした。
それが君に会う最後になるなんて。
いつか機会を作って、一緒に飲みに行って、色んな話をしようと思っていたんだぜ。
~
俺は今、君に最後に会った場所を通ろうとしている。
知らせを聞いた去年あの日の夜もリハーサルをやっていた。
俺はあの頃から今も変わらず、音楽を続けている。
あの時と一緒だ。
今にも君があの金髪と笑顔で「おー!」と声をかけてくれそうな気がする。
でも、俺が君に次に会うのは、命を全うした時だ。
俺にはまだやりたい事がある。
俺にはまだやらなければならない事がある。
君がいなくなったあの日から、
これまで以上に周りにいる大切な人や家族、友人、仲間を大事にしていこうと思った。
自分のやっている事に胸を張って生きていこうと思った。
それを考えたら、まだ先になりそうだ。
使命を終えて、成長して、堂々と生ききった姿で君に会いたいから。
まだ、君とはセッションもしてないしな。
その時は一緒に何かやろうな。
明日が待っている。そろそろ行くよ。
また会おうぜ。金髪のサムライ。
相馬武志へ
渡邊慎吾
