本当の意味でようやく春が来た、と言ってもいいような暖かい空気と快晴ぶり。
朝早くから、私は炊き込みご飯のおにぎりを作り、
連れは、にんじんしりしり、ピーマンのあえ物を作る。
時間ギリギリになって、唐揚げを作る時間が無い事に気づく。
急こしらえで私は鶏肉を切り、
短時間用に濃いめにした、下味用のダシに漬け、
片栗粉を軽くまぶし、唐揚げを作る。
うちの実家の唐揚げは、そんな感じの作り方だった。
何と30分もかからずに速攻で作り終える。
味も上手くいき、自分を誉めたくなった。
そんな感じで直前にバタバタしそうになったが、何とかなり、家を出る。
太陽を浴びたアスファルトの匂いが立ちのぼる中、念願の花見に。
円山公園では昨年も花見をやった。
その時は知り合いの花見に混ぜてもらうような形で参加したが、
これも実に楽しかった。
今回も色々な方に声をかけてみたが、
なかなか予定が合わなかった方が多かったのが残念だった。
でも、またこれからもこんな機会は作っていきたいし、
その時も、もちろん皆さんに声をかけるつもりだ。
花見が始まる。
最後までずっといた方、ちょっと顔を出してくれた方、途中から来た方…
色々と差し入れも持ってきてくれた。
(「辛そうで辛くない少し辛いラー油」の差し入れ、
ありがとうございました!大感激。)
様々な方と飲み、食べながらゆるく話す。
途中、どこかからジャンベ(打楽器、パーカッション)の音がした。
音のする方を見る。
外国人やその知り合いらしき方々が、酒飲みながら、パーカッションを叩き、踊っていた。
「本職の実力を見せてきたらぁ?」
連れの何気ない一言が全てのきっかけだった。
私は失礼します、と一言言い、ジャンベを叩かせてもらう。
パーカッションなんて、叩くの随分久しぶりだったが、
身体は覚えていた。
(かなり昔、今とは違う形で路上をやっていた。
当時はパーカッション。)
気がつけば、ドラマーの血が騒ぎだし、
全開でジャンベを叩き、外国人達と一緒に演奏する。
(念のために言っておくが、私はシラフであった。
お酒も飲めないからビール一缶のみにした。)
その場にいた人、周りにいた人、音に惹かれてやってきた人、
いつの間にか周りの人達が踊り出していた。
凄まじいうねり。
「音楽に国境は無い」
そんな言葉をよく聞くが、
こんな強烈なシチュエーションで、それを実感したら
もう笑うしかない。
その様子を見ていた連れにも後で
「あんた、あの中にいても、全然違和感がなかった。」とまで言われたくらいだった。
我々も最終的に場所を移動し、ご一緒させてもらう。
花見していたグループの幹事役的な方はYさんという方で
24条あたりで"RAW LIFE"というお店をやっているとの事だった。
その店のある場所はよく私も通る。
いずれ、必ずその店を訪ねていこうと思う。
少し休憩し、食べて、飲みながら雑談。
その間にまた様々な国籍の人達が集まってくる。
イタリア、ロシア、中国、アメリカ、イギリス、中南米、そして日本…
誰かがまたジャンベを叩き始めた。
次第に盛り上がっていき、またセッションが始まる。
サンバやらラテンやらレゲエ、アフリカンミュージック、中南米、和…のリズムが一緒くたになる。
もう国籍など関係なく、皆が踊り狂っていた。
凄まじくファンキーな花見。
初対面なのに意気投合したり、
つたない英語や日本語が入り交じりながらも、気持ちが伝わる瞬間。
本当にもっと沢山の知り合い、仲間を呼びたかったくらいの時間だった。
また音楽の持つ力や何かを実感できたような、そんな気がした。
素晴らしき出会いと全てに感謝を!


