オペラ。
2日前、愛知芸術劇場大ホールに
ランメルモールのルチア を、聴きに行ってきました
これは、県の文化振興事業団プロデュースオペラで、
2010はホフマン物語、2008はファルスタッフ、2006はラ・ボエーム・・・
名古屋は、オペラをやる機会が少なくて(いや、やってるかもしれんけど・・)、今年ので2年ぶり?!に聴きに行きました。なんてこったΣ(゚д゚;)!!
自分の楽器や、オケ以外はよっぽどアンテナはってないと演奏会情報が入ってこないので、ますます聴く機会が少なくなります。いいものは、東京だけだったり、あっても関西とかだと聴きに行くにはキビシイ。
私は割と聴きにいっちゃうほうなのですが、交通費は正直頭がイタイ・・・(x_x;)
演奏会って、聴きに行くメリットってすごくあると思います。
チケット代がどうしても高いので、ためらってしまいやすいのですが、いい演奏会は必ず得るものがある。
今回のランメルモールのルチアは、3幕のルチアのアリアで、フルート1本とユニゾンで歌う場面があります。フルートはオペラの中で比較的需要が高い楽器だとは思うのですが、このオペラでのフルート率は、そうとうなものでした。
私のいた席は、いちばん安いので一番上の5階席。
ピットの中は見えるはずもなく、舞台上の人もけっこう分かりづらく字幕も見えにくい。そして前の人の頭が邪魔です(爆)だからよりダイレクトに音を感じる。1幕、歌とのタイミング、音量バランス・・・オケもフルートもぴったり。さすが。
幕ごとに20分の休憩をはさみます。
2幕、目をつけていた4階バルコニー席に移動。(みんなやるよね?w)
ピットの中丸見えで、指揮もコンマスも、木管も全部よく見えるべスポジ
舞台に近くなった分、音が広がってぼやかされていた部分が丸裸で聞こえます。
んんんーーー・・・ってところもなきにしもあらずですが。
ではメリットの話のつづき。
近くで聴いたときと、離れて聞いたときで音が違うという人もいますが、オケピットでも、オケでも、室内楽でもソロでも、どの場所で聴いても、どの状態で吹いても、同じように聞こえることが、いい音だと私は思います。
先生の演奏はまさにそれでした。
5階でも4階でも、正面でもバルコニーでも、変わらない。
つねに美しくきれいな音色と輝き、ここちよい音の幅となめらかなパッセージ。
張り詰めて緊張するようなところでも、聴く側にいやな緊張感を与えない安心感。
いや、、、さすがにあのソロは、聴いてて緊張したけど
あとはコンサートマスターと指揮者。
この2人によって歌とのタイミングや、音のバランスが一変します。私が過去オペラをやった時の指揮は、正直分かりにくかった。本番は興奮していてとくに。指揮者って、誰よりも冷静で瞬時に状況を判断できなくちゃいけないし、オペラって本当に難しいと思う。
オケとのコンタクト、歌手とのコンタクトができていないと成り立たない。
指揮は、マッシモ・ザネッティさん(伊)
横から見ててもとても分かりやすく、安心して演奏できる(だろうなーと思った)
ガイドも出してくれるし、オケ・歌い手どちらともしっかりコミュニケートできている空気。
前に読んだ、村上春樹さんの小澤征爾さんと対談した本のなかに、
「指揮者が、細かく指示をだすことによって、一人一人の演奏家の風通しがよくなる」
「全体を指揮するってのも大事だけど、細かいところをひとつひとつ通すのも大事」
と、おっしゃってました。だから、その辺に注意しながら見ていましたが、まさにそれだと思った。
あとコンマスの、勇気あるアインザッツ。
これによってより指示がより明確なものに変わり、オーケストラが一つになる。
一応、話は事前に予習して聴きに行ったのですが、そんなことを考えながらや見ながら聞いていたので、正直言って全体の話の流れがよくわからずw気づいたら、終わりだった・・・w
こうやって、聴く目的をもって聴きに行くのも、ただ無で聴くもどちらもいいんだと思います。
これが2回公演とかなら、1回毎で聴き替えができてとてもいいんですが、、、今回は1回本番。
とにかく、先日の三重フェスといい、オペラといい、いい吸収ができて、自分の調子もいい。
これがいい演奏会を聴きにいくメリット。
というわけで、芸術の秋。
まだまだ演奏会がたくさんあります。来週は、京都市交響楽団聴きにいてきます
他にも今月は聴きに行きたかった演奏会があるのですが断念、、お金の問題が・・・(ノ_-。)
また、いい演奏会聴きに行ったら、あっぷします。
mari