Day 1 つづき
5世紀に、テオドシウス1世
の娘であるガッラ・プラキディアによって、キリストの聖遺物である『十字架』を納めたサンタ・クローチェ聖堂の付属建築物として建てられた。建設目的は前述のとおり分かっていないが、モザイク
画から推測すると、聖ウィンケンティウス
の信仰に対する記念礼拝堂であった可能性が高い。霊廟であることが正しければ、床面が創建当時から1.4m以上持ち上げられているため、埋葬の痕跡が遺っているかもしれないが、詳しい発掘はされていない。今日残っている石棺は4世紀と5世紀のもので、ガッラ・プラキディアの親族のものであるとされている。
アリアーニ洗礼堂
ユネスコの世界遺産の一部に指定されているのは、このクーポラ内部のモザイクがあるから。モザイクは、ネオニアーノ(正統派)洗礼堂からテーマを取っていて、アリウス派教会と正統派カトリック教会は、当初は対立していなかったということを示している。中央に洗礼者ヨハネからヨルダン川で洗礼を受けるキリスト、下部には使徒たちの行列がキリストの優位性を表す十字架を載せた玉座に向かっている。使徒たちを分けているのは、殉教者を象徴する実がなったナツメヤシの木。使徒たちは、ベールに被われた手に殉教と栄光の冠を持っている。玉座の右にいる聖ペテロは天国の鍵を、左の聖パウロは巻物を持っている。中央に立つのは、言うまでもなく若きイエス・キリスト。右側はキリストに洗礼を授ける聖ヨハネ(洗礼者ヨハネ)。画像の中の左側にいる老人は、キリストが身を浸すヨルダン川を象徴しているんだそう。老人の頭の上には、赤いカニのハサミが描かれている、面白い。



