母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った | 映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画のためになるべく映画館で見ます
リピートも大切な要素なので2回目以降の
感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

大森立嗣監督・脚本
原作は宮川サトシさんのエッセイ
安田顕主演
倍賞美津子、松下奈緒、
村上淳、石橋蓮司ほか

以下内容。

子どもの頃から病気がちで
末っ子気質の甘えん坊サトシ(安田)
中三のとき急性白血病を患う。
母親明子(倍賞)は懸命に看病し
サトシを毎日洗脳のように励ます。
結果、1年間で完治する。

サトシは学校を卒業し順調に育つ。
おとなになっても実家暮らし。
今は知り合いの塾講師で
バカなギャグを披露したり人気者。
遊びで漫画も描き続けている。

明子も勝手に塾の生徒勧誘に
動いたり、生徒のうちへ手みやげを
持って尋ねたりしていた。

サトシが30代後半になったとき
明子は体調を崩す。
病院検査の結果にサトシを
同行してもらう。
大したことなかったと二人で
笑い飛ばせると信じて。
しかし結果はステージ4、末期ガン。

落ち込む明子。サトシも最初は
現実を受け止められなかった。
しかし自分の白血病治療を思い出し
奇跡は必ず起きる!と奮い立つ。
免疫力を上げるために野菜が良いと
聞けば野菜ジュースを飲ませる
病は気からと常に前向きな言葉を
口にすることを強いる。

明子は自分の死後のみんなについつ
考えていた。
思考も自然とネガティブにはなる。
庭の手入れ、写真の整理、
最後の家族旅行…しかしサトシは
それらを全て気に入らない。
明子に怒鳴る・詰め寄る。
「頑張ってるよ私。頑張ってる人に
もっと頑張れって…酷よ」と明子。

サトシは真里(松下奈緒)と
交際していた。
真里は明子とも相性が良く
またサトシを支えている。
真里は明子の気持ちがよくわかる
日に日に衰えていく明子の前で
サトシに逆プロポーズをした。
サトシに少しは明子を思いやれと叱る
サトシは助からない、死後の話など
口にすることで母を失いそうで
出来ないのだ。
真里は明子に治って元に戻ってほしい
のはみんな同じだ。明子自身だって。
でもそうはいかないから
みんな色んなことを考えるのよ。
サトシがすべきことは
自分の母親に求めるのでなく
自分の気持ちを伝えることだと話す

いよいよそのときがくる。
サトシは意識の薄れていく母を
抱きしめ気持ちを伝える
「ありがとう、ごめんね、愛してる」
何度も何度も…

兄祐一(村上)は後悔していた。
もっと母の看病をして多くの時間を
過ごしたかった。父親の病気になった
ときは今度こそ自分が看病すると誓う

父利明(石橋)は明子の死後
酒に溺れる。
「死は遅かれ早かれ誰にでも訪れる」
などと強い発言をサトシにかけていたが
彼も本当は弱い人間だったことを知る。
「金もこのうちも全部要らない。
願いは一つだけ。早く死にたい!」

サトシの生徒後藤はイチゴ農園
お土産としてサトシがイチゴを
持って帰ると、翌日には明子が
後藤のおうちへお礼に行っていた。
明子の死後、イチゴをもらったとき
サトシは生徒たちが帰った
ひとりの教室で泣き崩れた。

以下オチのネタバレです。





サトシにも明子の秘密を知る。
レディースクリニック。
中三の白血病治療前、
明子はサトシに検査のため
精子を提出させた。
それを精子バンクに預けていた。

真里と結婚したサトシの家に
新しい家族が誕生した…

感想です。
セリフがめちゃくちゃいい。
とにかくみんな明るい人たち。
葬式のシーンはまだ克服できないが
この作品のは賑やかだ。

面白いし好きな世界観だけど
自分には辛すぎる。
自分の身上に当てはまりすぎ
全てが涙が出てしまうシーンの連続

こんなことブログで書くことでは
ないのだが、そのときの感情を
メモすると決めて始めたので書く。

母を亡くして自分のなかで
喪失感は半端ない。
劇中でてくるセリフにもあるが
自分は生きているのか死んでいるのか
全くわからない日が続いている。
葬式終えて落ち着いてからも
何か体が重い感覚が抜けず
心療内科に行くとうつ病だと言われた。
仕事が忙しくなり
医者にはそれっきりだが
まだうつ病なのかもと思う。

母のことで死が近くなり
私ももう死んでもいいかなと
思う時がある。

知り合いの子が心臓移植のドナーを
探していると頼まれたら
差し上げてもいいかなとか
妄想をすることもある。

拒絶することは疲れることだ。
この作品でまた死について考えた。