おとなの恋は回り道 | 映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画のためになるべく映画館で見ます
リピートも大切な要素なので2回目以降の
感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

絶縁した家族の結婚式に参加する偏屈男
フランク(キアヌリーブス)と
婚約破棄された元婚約者の結婚式に参加
するリンジー(ウィノナライダー)の
ラブストーリー。

二人が招待されたのはリゾート結婚式。
式場に向かう空港で偶然出会った二人。
飛行機の座席、宿泊先のホテル、
パーティの座席はすべて隣。
新郎キースの仕業だった。

世の中に何かと文句つける二人は
口論が絶えず、普通の会話も次第に
お互いを批判し合う。
しかし、だんだん二人の距離は
近づいていって…

89分間の物語で、
登場人物のなか台詞があるのは
このふたりだけ。
途中でテレビをみながら会話という
シーンがあるのだがそのテレビ番組で
台詞をいうキャストがいるのだが、
95%が二人の会話で成り立つ。
しかし、決して飽きることなく、
また、会話劇というわけでもなく
ヤマライオンのシーンなど
意味のあるシーンで展開していく。

監督で脚本も書ける人の作品とは
こういうことが出来てしまうのだろう
監督・脚本ビクターレビン

感想としては興味の分かれる作品。
わたしの心にはあまり響かなかった。
人物と同世代で独身、恋人なし
という同じ境遇なのだが
少しオシャレ過ぎたのかもしれない。

余談だが、冒頭からなぜか
キアヌリーブスの名前が覚え出せず
だれだったっけなぁーなんて
気になってしまっていた。

アラフォーにもなると仕事も落ち着き
三十代やそれまでと比べて
仕事でなにかを成し遂げられる限界
みたいなものも見えてくる。
とはいえ老い、衰えるという現実も
垣間見え残された時間の過ごし方
みたいなものを真剣に考えるのだ。

結婚が、死水をとる相手になるとか
重ーいものになってもくる。
結婚に結びつく恋愛に対しても
ネガティブな印象が付加されてくる。

この立場になりやっと
年の差婚(若い相手をもらう形)や
独身貴族であろうとする人間の
思考が理解できる。
世間体とか常識とかでなく
ある種本能からの行動なんだろう。

おとなの恋は回り道、が
何を伝えたかったのかはわからないし
私に納得する新しい価値観は
与えてくれなかった。
ちなみに原題は
「Destination Wedding」
リゾート婚みたいな意味だそうです。