昨日、高校生たちに講義をさせていただいた。鹿児島・山口・高知・佐賀の各県から集まった子供たちに、「明治日本の産業革命遺産」と「長州ファイブ」を中心に話をしたのだが、学芸員という職業はあまり知られていないようだ。

 

実際、僕自身、おそらく云10年前の高校生時代、「学芸員」という職業があることを知らなかったと思う。博物館・美術館があるということは知っていても、そういう人たちがそこで働いているということは、まったく認識していなかったのだ。

 

それはさておき、この仕事に就いて以来、25年以上もいろいろと試行錯誤をし続けている毎日であるが、最近思うに、学芸員とは、つまり「学」ぶ「芸」人なのである。近年はいかに多くの人を喜ばせるか、満足させるか、エンターテインメント性を重視した評価に偏りすぎているという嫌いはあるものの、つきつめて考えると、われわれは学ぶ芸人なのだということなのだろう。

 

そんなことも、子供たちに話をさせていただいたわけだが、将来、彼らのなかから、学ぶ芸人の後継者が出てきてくれたらいいな、と。そうしたら、今回の僕の奉仕活動がいくぶんかは社会貢献したことになるというわけだ。