萩博物館で10月1日(土)から12月11日(日)まで、特別展「江戸時代の地図 古地図で探ろう、ふる里や国の姿・形」が開催される。このほどそのチラシとポスターのデザインが完成した。

 

僕が担当する展覧会では初めての試みとして、専属の公式キャラクターを設定したことが第一にあげられる。江戸時代の地図といえば、伊能忠敬を知らない人はそういないであろう。今回は「伊能忠敬先生」のイラストをデザイナーと調整のうえ「創出」し、歴史展示のお堅いイメージをなんとかぶちやぶりたいという考えからの新しい試みである。実際、すでにほかの館ではこういうマンガちっくなキャラクターを用意することも行われているようだが、けっこう、勇気がいる。親しみをもって展示をご覧いただくための緩衝材として用意したものであるが、あくまでもイメージとして創り出したキャラクターであるので、誤解を招かないようにしなければならない。

 

その他、恒例のギャラリートークは、今回ギャラリートーク&まち歩きにバージョンをあげた。僕の担当は展覧会の説明で、それが終わったあと、屋外にくりだし、NPO萩まちじゅう博物館のまち歩きガイドが世界遺産登録エリア(萩博物館周辺)を案内するというものである。もちろん、参加者にはお楽しみもあり、行事が終了した後は、レストランでおいしい夏みかんミニソフトクリームか、または夏みかんジュースで疲れを癒してもらうという流れだ。

 

それともう一つ、オンライン観覧もやってみることにした。初めてのことだらけで、なかなか調整と準備が大変だが、現在のコロナ禍において開発されてきた新しい仕組みを利用しながら、今後の博物館のあり方をも模索するというものとなっている。

 

さあ、皆さんも古地図を手にもって、萩のまちをあるいてみよう!きっと新たな発見があるはずだ。