ゴールデンウイーク目前、萩駅舎(萩市自然と歴史の展示館)での展示準備が着々と進んでいる。

 

5月3日(火・祝)より開催する鉄道開業150周年記念特設展示「日本最初の鉄道開通と井上勝」だ。

 

根本的なハードの問題がある以上、実物展示はむつかしく、大半がパネル化したものとなる。ただ、錦絵や写真など、鉄道開業にまつわるビジュアルな資料をいろいろと並べるので、目で楽しんでいただけることは間違いない。もちろん、専門家向けには古文書をパネル化したものもあるので、ある程度はご納得いただけるのではないかと思う。

 

まさにこのグッドタイミングで、4月23日(土)のNHK「ブラタモリ」が、鉄道開業と新橋駅あるいは高輪築堤などをとりあげてくれた。高輪築堤に使われていた石が、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)より、井上勝ゆかりの地である萩市に寄贈されたため、このたびそのお披露目をすることになった。

 

長州萩出身の人びと、とくに「長州ファイブ」の面々と鉄道開業とのふか~い関係を、どうかご覧いただければ幸甚である。今回はわがままを通してくれて、大変ささやかなものではあるが展示解説図録も作成させていただいた。何をやったか記録に残るものを作るという学芸員魂もご覧いただければと思うところだ。