ずいぶん更新をしなかったが、花粉症がひどい時期になった。

こんなシーズンは外で遊ぶのはひかえたい。

博物館のなかで過ごすほうがだんぜん快適だと思う。

今うちの館では旅行好きの人にたまらない内容の展示もやっている。

ぜひとも博物館へ。

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以下、例によって追伸である。


現在開催している企画展「なつかしい日本のふるさと・萩」は1930年代にスポットをあてたものである。

当時萩のまちは近代的な開発からほど遠い位置にあったが、それが幸いして江戸期由来の文物が多く残った。
それを生かして早くも、現在に通ずる観光立市をめざそうと動きはじめているのであった。


そんなかつての萩の姿を映し出すため、今回の展示ではとくに、吉田初三郎の鳥瞰図を多数展示している。
この鳥瞰図を通じて、たんに萩を内側からみるだけでなく、他者の視点からも萩を再考することができる。

また国内に現存するフィルムとしてはかなり古い部類に入るものをデータ化し、常時モニタで映している。
ここに写った建物や景色は当然目を見張るものがあるが、なかんずく生き生きした人びとの笑顔が印象的だ。

私たちの原点、萩の原点、そして日本の原点といったものに思考をめぐらすといえばオーバーかもしれない。
が、少なくとも近代化により失われたものの大きさが、この展示でなんとなく伝わってくるものと思う。