昨夜、とある地区の神楽舞〈かぐらまい〉を観る機会に恵まれた。

お神酒を呼ばれたりしたため、ぐっと一杯入って始終を観るわけにはいかなかったが、それでも充分堪能できた。


門外漢のため専門的なことはよくわからないが、こういう舞が萩市内の各所に伝わっている。

しかし地域文化、伝統文化であるこの舞も、ごたぶんにもれず存続が危ぶまれている。

若者の流出、後継者不足そのほか、原因はさまざまであろう。


ただ昨日見る限りでは、ご年配にまじって若い人たち、とくに中高生が頑張っていた。

「芸能人」としてテレビに出る連中よりも、僕にはよっぽど彼らのほうがかっこよく見えた。

それは、地域に生まれ育った誇りと感謝の気持がこちらへもびんびん伝わってきたからだ。


スピリチュアルな雰囲気に包まれた舞は、たしか23時を回っていたと思うが、よく舞いきってくれたと思う。

いろいろと考えさせられることもあり、これは本当に観ておいてよかった。