気がついたら、まだ1月8日である。

なんだか新しい年になってから、もうずいぶん日がたったように感じるのだが…。

どうやら正月気分にひたる時間があまりに少なすぎるのが原因のようだ。


正月に欠かせない遊びや行事がどんどん省略されてしまっているのは、とくに問題だ。

凧揚げもほとんど見かけないし、コマ回しをしているような子どもも見受けられない。

せっかく集団をつくっても、携帯型ゲームをやっているようでは正直どうかと思う。


また僕が子どものころは、祖母が新しい下着、新しい靴、新しい~と、身のまわりの品を新調してくれたものだ。

だからどうというわけでもないが、現在では全国各地、こういう風習はなくなっているのだろうか。


そういえば、その昔、正月が来るということは、歳をひとつ重ねることを意味していたという。

これは数え年といって、戦後まもないころまではこのような歳の数え方が一般的だった。

いまは誕生日を基準に歳を数える満年齢がふつうだが、僕ら歴史系の博物館人は数え年を扱わねばならない。

ともかく、それだけに昔の人にとって、正月を迎えるということは重要だったにちがいない。


日ごろはこうしてコンピュータばかり使っているけど、たまにはアナログな生活も送ってみたいものだ。





とにかく、今年度行った近代化産業遺産(とくに萩反射炉)関連史料の調査・蒐集の成果を早くまとめあげたい。