先日、長登銅山跡で行なわれた銅製錬実験の結果を、ようやく昨日になって聞くことができた。

結論から先にいえば、ひとまず成功といえるであろう。

しかしここまで来るには、かなり試行錯誤を積み重ねたらしい。


75キログラムほどの銅鉱石を投入して、できた銅塊は5キログラムだったそうだ。

これによると、原料から約6.6パーセントの銅の塊がとれたということになる。

銅鉱石には銅成分が8パーセントの含有量だったというから、残り1.4パーセントほどの銅は炉の内壁に張り付いたり、不純物(スラグ、カラミなどともいう)に混じったりしたと考えればよいであろう。

ちなみに、このあいだアップした画像で真っ赤に流れ出ているのは、銅鉱石に90パーセント以上含まれた不純物、すなわち余計な成分である。


ともあれ、しっかり銅ができていたという結果を聞くことができてよかった。


いつかは僕らも、という夢がふくらむ。