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今日はまたも旧美東町の長登銅山に来ている。

第2回銅山まつりのメインイベント、古代銅製錬のデモンストレーションを「手伝う」ためだ。

銅鉱石から銅を還元する作業を再現したものであるが、一歩間違えば大怪我につながりかねない。

摂氏1200度の高温で、純度の高い銅の塊を生産するのだが、やはり生でみる作業は迫力が違う。

こうした製錬作業では、とくに、フイゴで風を送って炉内の温度を上げることが重要である。


ところで、先に記した「手伝う」というのは、一連の作業に自分の体を提供するということを意味する。

じっさい、自分もフイゴ(タタラとも)を踏んでみて、なんというきつい作業なのかと実感することができた。

さらには、スコップを使って炉内に木炭を入れさせてもらったが、とても熱くて近寄るのが恐ろしかった。


だが写真のように、スラグ(不純物)がドロドローーーっと出てきたときは、みんないい表情をしていた。


産業革命以前の銅製錬作業の難しさや危なさをみずから体験しておけば、今後必ず役に立つことがあろう。


なお、こうしてみんなで協力しあい、製錬した純粋な銅は、明日の朝、炉を取り払って確認するそうである。

よい結果が出ているかどうか、報告がたいへん楽しみだ。