今日は朝から、小学5年生の行事で「至誠の人 吉田松陰」展について説明した。

しかしながら、なかなか子どもたちには難しいようだった。

といっても、彼らは「松陰先生のことば」といえばすぐに反応してくれる。

なぜならば、彼らは毎朝、クラスで言葉を朗誦しているからだ。

「この言葉、いつ朗誦したか覚えてますか?」と聞けば、まず間違いなく答えが返ってくる。

これにはおおいに感服したしだいだ。


さらには午後から、恒例のギャラリートーク(GT)である。

実は前々から試みているのだが、今回はとくに参加された方の熱い思いが伝わってきた。

僕が「松陰先生のことば」をいったあと、皆さん、ほとんど全員の方がついてきてくれるのだ。

これには深く感動するとともに、ご協力いただいた皆さんに感謝申し上げるしだいである。


ただし、松陰が生きていた時代と現代とでは、社会的にずいぶん違いがある。

そうはいっても、「松陰先生のことば」には、現代にも通じるところが多分にある。

現代、松陰のように生きるのは不可能に等しいが、かといってまったく無理というわけでもない。

できるだけ参考にすること、すこしでも近づくように努力することが肝要なのではなかろうか。


ちなみに今回、もっとも反響の大きい言葉はこれだ。

「万巻の書を読むにあらざるよりは、いずくんぞ千秋の人たるをえん」