政府は、「九州・山口の近代化産業遺産群」ほか3件を、正式に世界遺産の暫定リストに記載すると発表した。

しかし、なんともショッキングなニュースだった。

去る10月、文化庁から公表されたさいは、世界遺産暫定一覧表への追加記載候補は5件だった。

しかしそのうち、なんと、2件が見送りということになったのだ。

いったん文化庁から発表があった以上は安全圏と思っていたのに、これは予想だにしなかったことである。

見送りになったところの当事者のことを思うと、なんともせつない思いでいっぱいだ。

だが、ともかく、これでわれわれの夢は、さらに現実へと近づいてきた。

今年は明治維新140年記念ということでつっぱしってきたが、来年は世界遺産だ。

没後150年の吉田松陰、没後100年の伊藤博文もあるが、実は深いところで近代化産業遺産とつながっている。

ちょっと目標を失いつつあった今日このごろ、ふんどしを締めなおす格好の機会が訪れた。

数年はかかるであろうが、現実のものとすべく、頑張るしかない。