
それにともなって、いつものあの甘酸っぱいにおいが、プーンとほのかに立ちこめてきた。
帰宅前に、博物館の庭園の様子が気になり、ふとのぞいてみた。
夕暮れ時のこの時間帯に、ミツバチが懸命に蜜を吸っている姿が印象的だった。
きっと彼らが、受粉の仲立ちをしているのにちがいない。
そしてその果実が、来年のこの時期に熟すのだろう。
こうして夏みかんは、実が熟す初夏の5月に、花が咲くという不思議な現象を起こす。
普通は、花が咲いて枯れたあとに、果実がなるというサイクルであるにもかかわらずだ。
このように夏みかんは、実と花が同時に見られるため、昔は親子代々に通じる「夏ダイダイ」と呼ばれたそうだ。
うちの博物館の詳しい様子はこちら。
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