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前6世紀後半に、南イタリアにピュタゴラスが設立しました宗教結社を

母胎とします哲学・数学・音楽・天文学の学派です。


元来は輪廻転生を信奉します東方起源の

ディオニュソス・オルぺウス教に刺激されました、

特異な戒律を守ります宗教教団でありましたが、

禁忌や儀式といいました純粋な宗教的実践と並びます魂の

<浄化(カタルシス)>の手段としまして、

数学を中核としました独特の学問研究を発達されました。


<肉体(ソーマ)は魂の墓標(セーマ)>という箴言に示されます魂の不滅性、

真理認識と禁欲的生活にもとづきます魂の救済の理念、

数理的思弁を核とします壮大な宇宙論の思想は、

プラトンとその後継者に多大な影響を与えました。



学派の中ではわずかにヒッパソス、エクパントスらの名が伝えられますが、

いずれも著作は現存せず、

業績はすべて神格化された開祖の発見に帰されました。


前5世紀後半、ピロラオスの頃までは極端な秘密主義のために

その教説は謎に包まれていました。





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